身勝手な感情を「抑制」する

 

 

自己コントロールの行程は、次の三つのステージで構成されています。

 

①  抑制

②  浄化

③  追放

 

私たちは、自分を操ってきた身勝手な感情を「抑制」しはじめることで、自己コントロールを開始します。

このステージで私たちは、誘惑に抵抗し、それまで自分を支配してきた身勝手な欲望から、自分自身を守りはじめることになります。

その種の欲求は、人間が極めて自然かつ容易に手にしがちなものです。

 

ジェームズ・アレン

 

("Above Life’s Turmoil", James Allen, 『「原因」と「結果」の法則③』P158~P160,サンマーク出版, 2004年4月10日, 訳 坂本貢一)

 

 

 

8年前のあの日もすごい星空が見えていたそうです

 

 

 

〔原因と結果の法則メソッドについて〕

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本日の担当は

 

原因と結果の法則コーチング&コンサルティング

ビジネスもプライベートも前進する

萱森 実です。

 

 

 

 

今日は東日本大震災から8年目の3月11日。

 

 

日本人だけでなく世界中の人が地震や津波の恐ろしさを知った日。

 

 

 

 

一人一人の記憶の中で、

あの時どこでどうしていたか、

あの日から何が変わったか、

ということが大切な意味を持っていると思います。

 

 

 

あの日を境に体験したことから、

今周りにある笑顔や他愛のない会話が、

どれだけいとおしく尊いものかを思い知らされました。

 

 

 

 

みずからが体験したこと、目にした光景、

失ったもの、手にしたもの

 

 

 

それらがなんだったのか

 

 

 

このブログを書きながら、深い記憶にアクセスしてみようと思います。

 

 

 

 

 

 

現在引用している原因と結果の法則第3巻の副題は、

 

 

 

“Above Life’s Turmoil” 「困難を超えて」

 

 

 

 

 

アレンさんは、困難を超えた先に何を見ようとしていたのでしょうか?

 

 

 

 

 

私は311の後、

 

テレビやYouTubeで被災地の動画を見るたびに、

 

感じたことのないほどの強い怒りと悔しさを感じていました。

 

 

 

 

どこから生まれてくるのか自分で不思議なほど、

 

全身で怒りを感じていました。

 

 

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴー🔥  っていう感じです。

 

 

 

 

そのマグマのような怒りがエネルギー源になって、

 

被災地支援の活動にのめり込んで行きました。

 

 

 

 

後々になってわかったのは、

 

私の深層意識のなかで天に対する復讐心が眠っていたことでした。

 

 

 

 

しかし、アレンさんは困難を克服する先には、

 

人類一人一人の幸福と発展という壮大かつ微細なイメージを持たれています。

 

 

 

 

私の復讐心とは全然レベルがちがいますね。

 

 

 

 

私の復讐心が叶えようとしたこととは、なんだったのか?

 

今でもそれははっきりしていません。

 

 

 

 

 

困難を超えるために

アレンさんが教えてくれているのは

 

 

 

自己コントロールです。

 

 

 

 

そしてその第一歩は、「抑制」でした。

 

 

 

 

自分にとっては抑えることが難しい欲求を我慢して、

 

自分をコントロールしようとする。

 

 

 

 

そうすることで垣間見るみずからの意識は、「非利己的な中心」というもの。

 

 

 

 

それは、心のなかにあるとても静かな空間だそうです。

 

 

 

 

 

 

 

私が関わった被災地支援の活動は、

 

大学生の活動を繋いでいくことでした。

 

 

 

当時は千葉県にある大学で勤めており、

学生の活動を支援する立場にいたので、

私がそれまで培ったネットワークや持てる技能のすべてを

彼らの活動を被災地支援につなげていくことに注ぎました。

 

 

 

非利己的なことに取り組む、

 

それ自体は良いことだったと思います。

 

 

 

しかしその出発点は、

 

静かな感覚とは真逆のマグマのような復讐心🔥

 

 

 

もちろん、無意識は何層にもわたって感情が折り重なっていますから、

 

被災された方々に寄り添う気持ちや、

何か少しでも助けられることがあれば助けたい、

 

そういった気持ちは復讐心を抑え込むのに十分すぎるほどありました。

 

 

 

 

ただ、

 

もし私の心に生まれたのが怒りの感情ではなかったとしたら、

 

あの時もうすこし何かできたかもしれない、そんな風に思い返します。

 

 

 

 

 

アレンさんが教えてくれている

「身勝手な欲求を抑制する」ことは、

 

私の非利己的な思いが

なんのブレーキや方向のズレが発生することなく、

十二分に活躍できるきっかけになったでしょう。

 

 

 

身勝手な欲求

それ自体みずからが持っていることを自覚するのは難しかったりします。

 

 

なぜなら、身勝手なことだと思っていませんから。

 

 

 

至極まっとうな欲求だと感じていることのなかに、

 

じつは身勝手さは眠っています。

 

 

 

 

 

アレンさんは、

「食欲」すらも身勝手な欲求と断ずるほどです。

 

 

 

 

食欲に比べたら、私が抱いていた「怒りたい」という欲求なんて、

 

身勝手にもほどがあろうというものですね。

 

 

 

 

この復讐心を気づかせてもらってから

 

5、6年は経ちますが、

 

すこしずつ手放してきています。

 

 

しかしその熱を感じることが今もしょっちゅうあります。

 

 

 

 

身勝手な感情を抑制するコツは、

 

その感情を呼び起こして一番ピークになっているのを感じながら、

 

その感情と真逆にある感謝や祝福といった想いを

 

感情のマグマの中に投下する感じです。

 

 

 

 

なので、「抑制」は我慢することと、じつは違っています。

 

 

 

我慢はストレスになって、いつか大きくなって噴き出します。

 

体調を崩したり、心を病んだり、周囲にぶつけたり。

 

 

 

 

食欲を抑制しようとするとき、

 

襲い来る空腹を我慢しようとするのか

 

抑制した結果の体質改善の喜びを目指すのか

 

 

 

 

空腹がどうしようもないとき、

 

喜びの感覚を取る方に気持ちの舵を切れるのは、

 

51対49くらいギリギリの状態ではないでしょうか。

 

 

 

 

その大いなる勝利を一つ一つ積み上げていくことが、

 

自分をコントロールしていくことになっていくのです。

 

 

 

 

その対決におじけついている私は、

 

安易に食欲を抑制しようとしなくなってしまっているのも事実なのですが・・・

 

 

 

 

 

自己コントロールを続けることで、私たちはその内奥の中心に徐々に接近していきます。

 

そうやって、欲望や悲しみ、下劣な喜びや痛みなどによる影響を徐々に受けなくなっていきます。

 

そうやって、気高さと強さを増しながら、よりどっしりとした、より穏やかな人生を生きられるようになっていきます。

 

ジェームズ・アレン

 

 

 

 

震災を経験して、

忘れてはならないことや備えなければならないことと同時に、

 

抱いた感情や記憶が薄れていることも自然であると思います。

 

 

 

 

普段は忘れていても、

 

ひとたび何かあったときには、

怒りではなく慈愛の気持ちから

どこへでも駆け付けられる自分でありたいです。

 

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。