『善良な思いをめぐらすことです。
その思いは、あなたの外側の人生の中に、
良い状況として速やかに姿を現します。
自分の思考エネルギーを
正しくコントロールすることです。
そうすればあなたは、自分の外側の人生を、
思い通りのものに作り上げられます。』
("The Path of Prosperity", James Allen, 『「原因」と「結果」の法則②』P73~P76,サンマーク出版, 2004年1月5日, 訳 坂本貢一)
〔原因と結果の法則メソッドについて〕
☆ランチ会のご紹介
本日の担当は、
原因と結果の法則メソッドコーチとして、
事業と、事業にかける想いを調和させて最高の結果をとらえなおす
萱森実(かやもりみのる)です。
今日は、『想いの強さ』と事業運営について書いてみようと思います。
事業を運営していると、日々様々な問題や課題が発生いたします。
多くの問題は、ヒトが問題の原因となっていることが多くあります。
そのため、事業の収支や効率的な運営という話であっても、つまるところはヒトの感情的なところをどう調整つけていくか、が重要になってきます。
先日、ある部長職の方にお会いした際に伺ったお話は以下のようなものでした。
「これまで培ったスキルを生かして新規事業の立ち上げを担当したけれど、何から手をつければいいか分からない。
詳しいことを知る協力者が数名ほどいるけれど、なにを聞けばいいのか分からない。
資金については補助金をもらおうにも何をどう手をつければいいか分からない。
お役所に行って関連する窓口に相談に行っても、話を聞いてくれるだけで終わってしまう。
そもそもこの事業はなんで私がやることになったのかが分からない。」
なにから手をつければいいか分からない
調べればすぐわかることも、なぜか分からない分からないと繰り返すばかり。
これは、「その状態を続けていたい」という願望が叶っている状態にあります。
それ以外にも、
・ そこから抜け出すことに取り組みたくない
・ 事業の目標を達成したくない
・ 事業が達成すると困ることがある
という心の声が行動として現実化している状態です。
テクニックとして、一つ一つの課題について答えてあげることはできますが、
根本的なこの方の原因を変えないと、1歩進んでも2歩目でまた立ち止まることとなります。
事実、事業が具体的になっていかないことについて、何度も同じ指摘を周りから受けていました。
まわりもサポートしようとするのですが、部長さんがそれをうまく生かせないでいました。
そして、事業は一度大きな失敗をし、その後も先行き不透明でぜんぜん進まなかったそうです。
部長さんのお話をよく伺うと、
「私がどうして担当しているかわからないんだけど」
という言葉を何度も発せられていました。
ご本人はそれほど気にしていない様子でしたが、自然と口をついて出てしまう感じです。
原因と結果の法則に照らし合わせると、
この部長さんは、
この状態が心地よく、分からないという状態を維持することで、想いを叶えていました。
逆を言えば、事業の成功は、望んでいないことだったと言えます。
この部長さんにコーチングができるとしたら、
担当する事業に対する想いを、目標を定めて、どう変えたいかを問いかける。
そうすると、かならず出てくるのが、今抱えている本当の想い。
その想いを無意識に置いて、問題を繰り返すのではなく、
想いを揺らがせて、望む目標を達成するための新たな想いになっていくこと。
そして、想いのエネルギーを強くすること。
もう一人、想いを変える必要があったのは、
コーチングをする私自身でした。
私自身の中にある同種の想いが、この部長さんの問題を引き寄せていたのです。
私自身のエネルギーを変化させることで、部長さんの意識も引っ張られていくはずです。
すべては、自分の意識が原因となって、現実化させていることです。
誰かが解決してくれることを待つよりも、自分が変わって、自分が望む未来を創っていきましょう。
『私たちが、この人生で入手可能なあらゆる知恵を入手するには、完璧な自己統治が不可欠です。
しかし、あなたが自分自身を完全に統治することができるのは、今あなたを奴隷にしている心のエネルギー、あなたを利己主義の流れに乗せ、まるで木の葉のようにして運んでいるそのエネルギーを、あなたが従えた時だけです。』
ジェームズ・アレン