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「いつも新しくはいられないから、」
ちょっと遠出をして、いつもの場所を見渡して、
奇妙な日常を、ありきたりな非日常で感じる
ちょっとずらしてみればすぐにでも気づけたのに
気づいたときには後悔で、
誰かにとって特別な場所は、誰かにとってはそうでなくて。
そこへ通っている人がいる。
近くから来る人、遠くから来る人、
気軽にこれる人、覚悟がいる人、
当たり前が、無駄を生み、遊びが生まれ、疑いが生じ、
あるいは、敬いが生じ、
バランスを崩し、生じた空白を後悔で埋め、健やかにあるべき余白を怠惰で埋め、確信に変わり、
あるいは、失望される。
そんなときにはどこか遠くへ行きたくなる
救われるような、逃げるような心持で
再びそこへ戻ることを知っているからひどく窮屈な旅になる
何かを得なければいけないと、
取るに足りないものでも、それで隙間を埋めれると
余計なものばかりかき集めて、
来た時よりも重い足取りで元いた場所へ戻っていく
今は余計なことは考えないようにしよう
今は余計なことは考えないようにしようと考えるようにしよう
なにかを決意したとたんに、
急速に下降し、落ち込んでいく怠惰な日常がある
そこから離れることを選んで、またそこに戻ることを選んで、
いつも新しくはいられないから、
いつかの何かと同じようなことをして、同じようなことを考えて、
そうやって、ぐるぐる回っているようで、少しずつ進んでいる
それは苦しみの体現で、痛々しくみえるから、差し伸べられる手に
すがってしまう弱さの体現で
来るべき未来を、日常の先のありきたりな明日で満足するのなら、
その明日にでも終わりそうな人生を空想し、恐れおののき、
しばらく沈黙し、悲しみに打ちひしがれる。
そうやって何かを理解したつもりで、また明日同じことで悩むんだ。
1002
Not far. Just around the corner.
少しだけ不思議に思うくらいに
自分自身を元気にする言葉
やる気を出させる言葉が
自分の内側に発現したときに
自分は捨てたもんじゃないと思う
まだやれると、
どうして今までやれなかったのか
少しだけ不思議に思うくらいに
誰かに説得されるのとは違って、
何かをあきらめることではなくて、
何かを認めることで、
肯定することで、
自分の気持ち、目標が確かになる
それ自体が、
前進で...
それ自体が、
それ自体が。
1301
be good in itself
I wasn't about to be denied this fun.
この楽しみを逃すまいと思った
JUSTICE
『正義』or『調整』
ADJUSTMENT
STRENGTH
『力』or『欲望』
LUST
TEMPERANCE
『節制』or『技』
ART
JUDGEMENT
『審判』or『永劫』
THE AEON
THE WORLD
『世界』or『宇宙』
THE UNIVERSE
「何がしたいのかわかっていないのに、背中を押さない風を憎んで」
そこにいきたくないから、そこよりも遠くへいけない。
そこをちかくにかんじるから、ここにこもってしまう。
今日はいかないけど、明日の自分ならいけるはずだと今日の自分
昨日無理だったから、今日の自分も無理だろうと、きっと明日の自分
身動きが取れない
決して不自由ではないのに
今に縛り付けられて苦しい
いいこと何もしてないけど、誰もしからない
わるいこと何をしてもいいわけじゃない
そうあるべきではなくて
今よりもっとがんばっている自分が見えるから、
すぐに引き戻される、
引き戻される先が現実なのか
戻れてない今が現実なのか
ちょっと先の未来を想像して自分を戒める
決して自由ではない、しなければならないことはいくらでもある
それは意思の力で、目標へと変わり、
目標によって、今の自分があるべきところへ引き戻される
何がしたいのかわかっていないのに、背中を押さない風を憎んで、
逆風に向かうつもりでいる
うまく戦えなくて、うまく守れなくて、
対岸を見つめる自分はまだこちらの岸にいる
自分は向こうから来たのだと、背を向け、
偽りの目標にむかって走り出す
そうして出会えるのは昨日の自分で
1301
When the Wind Blows
風が吹いたらゆりかごゆれた
枝が折れたらゆりかごおちた
ぼうやとゆりかごいっしょにおちた
誰かが絵を描いているのを見る。
途中で何を描いているのかが分かる。
ほんのちょっと色を塗っただけ、
ほんのちょっと線を足しただけ、
ほんのちょっと何かをしただけで、
全く違うなにかに見えてくる。
一度何かに見えてしまうともうそれにしか見えない不思議
自分にとっては決定的なその一瞬、その不連続な断面は
誰かにとっては滑らかで、何事もなくすぎる日常、
誰かにとってのその瞬間は自分にとってのそれじゃない
人生において感動の総量は誰かの人生におけるそれとはちがう。
自分が瞬きする一瞬に世界はめまぐるしく変わっている。
その一本の線、その色、質感の持つ意味が訴えかけてくるものと向き合いたい。
それで見えるのは世界の片鱗だろうけれど、なにも見えないよりはきっといい。
何を考えるでもなしに、ぼうっとしていたら、
いつか見た映画の展開を思い出した。
だが じきにお気に入りの
空想に埋没していった。
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(以下、引用)
少し失望したトムは
考えるためにベンチに座り---
しばし危険な気分に身をゆだねた
だが じきにお気に入りの
空想に埋没していった
頭の中で 彼の考えは
記事や小説に姿を変え---
聴衆がトムの言葉に
耳を傾ける
彼は 人の魂を清め
救済する本を出したのだ
多くの人が賞賛の目で
彼を見る
他の作家までも
彼の小説は
新たな生き方を提示した
困難ではあったが---
物語の展開の巧妙さによって---
メッセージが伝わった
手法を聞かれたなら---
彼は ひとこと
こう答えるだろう
”実例を示した”と
(以上、 映画「DOGVILLE 」より引用)
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#7 「そんな小さすぎるくらいのやさしさでも、」
相手の人生のドラマで
自分は脇役?エキストラ?
それともそれ以下?
カメラに映ってもいないのか
Why can't I be like him?
(何故、私は彼のようでなく)
How come you can't be like me?
(何故、あなたは私のようでない)
何故すれ違ったのか、
それはまるで、
「通りすがりの人」
なんとなく目が合ったから、笑顔をくれただけ?
そんな小さすぎるくらいのやさしさでも、今の自分には痛い。
1805
mix up salt with sugar
塩と砂糖を間違えて、
そして余計に苦しんで
#6 「そんなことすら叶わずに、」
胸がギュウッとしめつけられて、くるして、
どうしようもない。
そんなときに近くに誰かがいてくれるなら、
それはひとつの幸せだと思う。
そんなことすら叶わずに、今こうして苦しんで、
初めて、自分がいかにおろかだったかと、
最低な人間だったのかと思い知らされる。
くるしむ自分の心を解放するためだけに動いたら、
また、誰かを傷つけるよ。
じぶんが決め込んだストーリーなんて、
誰も付いてきてくれない。
演じてはくれない。
vision of sugarplum
甘い幻想にもう少し、浸っていたかったのに
1805
相手にしたら、とても迷惑な存在なのかもしれない自分は

