アドラー心理学「健全な劣等感とは」 | アドラー心理学でブレークスルーを巻き起こすブログ

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アドラー心理学やコーチングで学んだことの中から印象深かったことを中心に書き綴っていきます。
大学では心理学や哲学、福祉経営学を専攻しました。
読者の皆様もどこまでも広く深い心の探求を模索していきましょう。
そして、人生にブレークスルーを巻き起こしましょう!

人は誰しも劣等感を持っているとアドラーは説きます。

ですが、ここで気をつけなければならないのは、劣等感を劣等コンプレックスと区別している点です。

劣等感と聞くと、他者との比較を連想する人が多いですが、健全な劣等感は望ましい自分自身との比較から生まれます。こうありたいという目指すべき自分があって、現時点ではまだ到達していないことを劣等感という言葉を使って説明しています。

劣等感は人が成長するために必要な感覚です。

 

反対に劣等コンプレックスとは他者と比べて自分は劣っていると卑下していまう感覚です。

これは人を上下関係で比べることになり、他者は競争する相手であり、時には敵とみなすことでもあります。

これは承認欲求とも絡んでいて、誰かに認められるために優れた存在になるなどの他者の期待に応えるための生き方として不自由を強いられます。

 

また、劣等コンプレックスと対比して優越コンプレックスというものもあります。

これは他者と比べて自分が勝っていると誇示することです。必要以上に自分を良く見せようとするものです。

劣等コンプレックスも優越コンプレックスも本来の健全な劣等感とは程遠い不健全なものです。

 

自分自身の夢や希望を叶えるために努力することは健全な劣等性から生まれます。

まずは他者を比較すべき敵とみなさずに、ともに望ましい自分になるための仲間だとみなしましょう。

他者は敵ではなく仲間なのです。

自分の周りが仲間で囲まれる幸せな自分でいるために健全な劣等感を追求していきましょう。