私が、ひじやかかとをどこかにぶつけて『痛い』と大きな声を出すと、BBが飛んできます。
狭い私の部屋を、文字通り『飛んで』くる感じです。
ナニガアッタ?と目で問いつつ、私の手が覆っている痛いところを優しく(時々は力が強いのでさらに痛いw)撫でながら言います。
『ゴメンネ、ゴメンネ』
英語で言うところの『sorry』なのですが、『ゴメンネ』訳はちょっと趣が異なっており、とは言え彼の言いたいことは伝わるのですが、それでも私はこれを訊くといつも心がくすぐられます。
『It was not your fault, I hit by myself... 』
『ホントニダイジョウブ?』
『ホントニダイジョウブヨ、Thank you very much for caring me, I'm okay』
そうして、キスして自分の居た場所(だいたいテレビの前)に帰っていく。
BBにとって痛いことは、自分が何かをして絶対的に解消されるべきことのようです。
対照的に、泣くことにはまったく寛容ではありません(笑)。
例えば、ディズニー映画などを観て私が泣いていると(例えばベイマックスで、ベイマックスが時間の彼方に飲み込まれていくシーンとか)、
『ナンデナクノ?ナンデ?』
と、『あんまり理解できません』状態を表情でアピールしてきます。
泣こうが嗚咽が漏れようが、ハグもキスもなしです(私が行けば別)。
痛いことには猛烈に過保護ですが、涙にはスパルタです。
最近、BBとの恋愛を批判的に言われることが続いて、ちょっと凹んでいました。
彼の前では絶対に凹んだりできない内容なので、やり過ごしつつ対策を練っていました。
結果、練りながらの対策も固まらないまま、やり過ごして、少し元どおり。
本当に痛いことには、自分で頑張って、自力で立ち向かわなくてはね。