式場の見学での嫌な出来事には蓋をしたまま、結婚式の日程が決まりました。
親族のみの小規模な式を挙げることになり、招待状を方々に送りました。
当時、私の祖父がまだ健在でおりました。しかし、かなり地方の山間部に暮らしており、一人での運転も持病があったため控えている状況でした。
私は90歳近い祖父が、無理して返信葉書を出しに行くのも大変だろうと思いました。そのため祖父に「出席してくれるのはわかっているから、返信葉書は出さなくていいからね。」と伝えていました。
事件は返信葉書の確認中に起こりました。夫が「あんたのお祖父さんから返信来てないけど」と言うので「高齢で大変だから、葉書は返さなくていいよと伝えてあるんだけど、出席だよ。」と答えると突然声を荒げてキレました。「返信を出さないなんて、俺と俺の実家に対して失礼だ!今すぐお祖父さんに電話して、俺に謝らせろ!」と言うのです。私はものすごく驚きました。逆の立場だったみつしても、失礼だなんて思いもよりませんし、優しさだと考えていました。
夫は、私が口答えするとさらに逆上し私の電話を勝手に触り、祖父に電話を掛けようとしたのでもみ合いになり、電話が割れて壊れてしまいました。
この事件は、今思えばかなり重要な事件でした。この時に、結婚式を取り止めるべきでした。それなのに、まだ私は世間体やプライドのようなものから、夫の狂暴性を見てみぬ不利をしました。
さらに、私の良くないところは、こういった事件を誰にも相談せずにいるため、第三者の意見を聞く機会さえ作らない事でした。理由は昔からの友達と疎遠になって来ていたからです。これには、夫からの束縛が影響していました。
次回は束縛について書きたいと思います。