こういう、すべて、マルチにそろったグループって
今言うと、BLACK EYED PEAS
みたいな感じかしら。。

歌、声、見た目、編成、ファンク度、キャッチー度、ステージング、、、

全部がマックス行ってるんだから、、、。

あ、ついでに「いっちゃってる度」も。

スライのキャラもすごいけど、
ここはバンドのじつりょくがまたすごい。

こういうグルーヴのバンドって
ありそうで、いない。
うまいだけではない、ヘンな間というか、
ヘンな隙というか。

今はそういう「隙」のある音楽が減ってるね。。

隙にこそ、うごめく息というかブレスが生まれるような気がするのだが。

あ、隙だらけの場合は、これに非ず、ね。


United Future Organizationのイベント

"Jazzin'"。。。

GOLD、YELLOW、BLUEと
都内の「色」クラブを渡り歩いたこのイベントは(もう今どのクラブもないですね。。。。)

はっきり言って、かっこよかった、おしゃれだった。。

まだまだ田舎モンの私には
当時、西麻布YELLOWと
下北沢ZOO/SLITZが
都内最高のスポットであり、

それに、DJ BAR INKSTICKとか、CAVEとか、
そういう渋谷が追加されて、

そうですね、クラブというのがまだかっこよくて新しくって
ワクワクした時代でした。。

そんな時代にリンクする曲の1つ。

これは、ちょっとマズイくらいに、
やばすぎる曲でしょ。

タイトルも、LOUD MINORITYって。
若者で共感できない人は
いないハズ。。

ジャズをおっさんの音楽から若者のレベルミュージックという
そもそもの形に取り戻した、
そういう意味でも、重要な曲。

サンプリングというのは、
こういうモノだ。

ビースティ・ボーイズには、名曲は多数ありますし、

そのどれもかなり好きなのですが、

あえてここは彼の名前。。。

MIXMASTER MIKE!!!

ex. invisibl sklatch piklz!!


"three MC's and one DJ"

これは、もちろん彼のために作られた曲と言っていいでしょう。


この映像は、その曲のPVの(PV自体もかなりふざけていて面白いのですが)
MIXMASTER前のカメラの映像でして、

もう最高です。

なんでしょうか。

いまや、スクラッチDJで、彼よりもスキルのある人は数多くいるでしょうが、

そんなチンケなものはすべてなぎ倒す、この存在感。。

アナログチックというかアナクロ?とでも言いますか、
肉体がかなり楽器化している感覚。

そうなんですよね、ヒップホップって、
こうやって、なんと!1枚のレコード(1枚っていうところが実はスゴイわけですけど)だけで
音楽作れちゃうんだ~、という
原始的な驚き、、、
そこから始まっていたことを改めて知らされる、
そういう楽しさを味わえる、

そんな曲です。

彼のプレイは、一言で言えば、
DOPE!!
これに尽きますね。

MIX MASTER CUT FASTER!
というリリックが、まさにピッタリ!





ついでに、、、
この発想がヤバイでしょ。。

このビデオの衝撃。。

忘れられません。


同時にそれは、FALVOR FLAVの衝撃でもありましたが!

自分もずいぶんと多感な時期であったため、
こういう政治的なメッセージが
非常に重要に思えた、あの頃。。。

今でも見ると、鳥肌立ちます。。

こういう、ユナイトされたエネルギーが、
何かをなすために絶対に必要な力であることは間違いなくて、
それはどんな世界でも不変ですよね。

ヒップホップを取り巻く状況は、
あの当時とは比べ物にならないほど変わりました。

いい方にも取れるし、悪いほうにも取れる、そういう変わり方。

でも、物事は変化するし、発展するし、
それでアタリマエ。

思想を取り入れたという時点で、
ヒップホップとしては非常に斬新で、
逆に、レベルミュージックとしての価値を高めた、
歴史的決定的重要盤でしょうね。。。

NINJA TUNEより。

ドラムン全盛のころ出たファーストアルバム"Bricolage"。


NINJA TUNEから出てるので、当然ふつうの「ドラムン」の枠内に収まるわけもなく、
ジャズとか、この曲はサンバ!的リズムをとりまぜ、
結果、非常にユニークなブレイクビーツを作り上げた次第であります。

このセンスは異常。。

こういう音楽って、音の選択と「配置」が何よりものを言うと思うのですが、
彼はそのどちらも秀でてる、すぐれた直感力。。
これ、考えていてはできないな~というかんじ。

ブラジル出身てことも関係あるのかしら。。南米の血??


それが、イギリスのダークな曇り空に混ざったときに、
秀逸な音がポロリと生み出された、というわけか?