「オンリーワン症候群」という言葉を聞いたのは、確かナンパ関係の本だったと思うのだが。
恋愛というのは不思議なもので、「この人しかいない!」と思っていると、100パーセント上手くいかないものです。
上手くいった例は、人間の歴史上存在していません、多分。
同じように「この人には俺しかいない」「私がついてなきゃ、この人は不幸になってしまう」という思いも、相手と自分を不幸にするだけ。
面白いもので「別にこの人じゃなくてもいいや」、と少し緩んだ気持ちの方が、相手に好きになられたり、あるいはその人よりもずっといい人と結ばれて幸せになってしまう。
なんでそうなるのか、ということはいろいろな理屈をこじつけることができますが、理由は重要じゃない。
1000人近く恋愛相談を受けてきた経験から(別に受けたくて受けたわけじゃないんですが)、そういうことが言えると思います。
先に挙げたナンパの本の中でも、「俺にはこの人しかいない!」と思ってアプローチすると、面倒くさい男と思われてまず100パーセント振られますが、「お前くらいのオンナなんて、どこにでもいるんだぜ?」くらいの気持ちでアプローチする方が丁度良いと書いてありましたね。
下世話な話になってしまいましたが、でもこれって恋愛運はだけの話じゃないんですよ。
恋愛っていうのは、人間関係とか心の法則をいちばんわかりやすい形で現れる現象だから。
ゆえに恋愛で悩んでいるときというのは、人生の別の側面で成長や変化の時期を迎えている、ということが言えますし、恋愛の悩みを乗り越えたとき、仕事とか健康な面でも何かプラスの面の変化が起きていることがほとんどです。
まあ、思いっきり悩みなさい。
そしてオンリーワン症候群から抜け出したとき、あなたはひとまわりもふたまわりも大きくなっているでしょう。