昔マジックをご披露していたときに、
「動画に撮ってもいいですか?」
と聞かれたことが何度かあります。
表面上はにこやかにしながら
「絶対にダメ♡」
と答えていたものです。
聞くだけ礼儀正しかったですけどね。
だって花火を見に行くことを考えてみて下さい。
ライブであの光と音を感じることこそ、花火の醍醐味ではないですか。
もちろん、記念に撮っておきたい、って気持ちもわかります。
でもそれってライブで体験する価値と引き換えに出来るものですかね?
あとで見返してみて、そのときの体験に勝るものでしょうか?
(ましてや、撮ることに満足して見返さないことがほとんどでしょう)
マジック(だけでなく、ライブのパフォーマンスはみんなそうですけど)を見るときに、撮影なんかに気を使っちゃ、本当は楽しめない。
100パーセント楽しんで欲しいからこそ、撮影はNGなのです。
さて、ここからは個人的な好みの話になりますので、これを受け入れるかどうかはみなさん次第。
セミナーでメモを取る人がいます。
あとで見返して思い出す、備忘録なのでしょう。
まあ、それでその人が勉強している気になれば、それもいいのかもしれません。
でもそれって、ライブで感じる場の雰囲気とか講師の声とか仕草とか、バイブレーションとか、そういう一回性のものと引き換えにしていいものなのでしょうか?
メモを取ることに気を取られて、その一瞬大切なものを見逃す方が怖くないですか?
メモで思い出せるものなんて、たかが知れてます。
そんなもの、実際に出かけなくても、本を読んだりDVDを見れば事足りるものです。
別の言い方をするなら、意識レベルでしか影響はないしない。
その場で体験するものは、たとえ意識の心からは忘れてしまっても、潜在意識レベルに浸透している。
そういうものの方が、とっさの時に出てくるものです。
もう亡くなってしばらく経ちますが、プリンスというアーティストはインタビューを受けるとき、メモも録音も許さなかったそうです。
ある音楽記者がプリンスのインタビューを記事にしたとき、それまでのものとは比べ物にならない素晴らしいものが出来上がったそうです。
実際、メモを取るよりも内容を良く覚えたとか。
メモも録音もNGだから、ひとことも聞き逃すまい。
その真剣さが潜在意識を動かす暗示になるのです。
逆にメモや録音や録画は「気を抜いてみたり聞いたりしていいや」という暗示になる可能性がある。
まあ、あなたが時間とお金をかけてやることですから、好きにすればいい。
でもメモしなきゃ忘れてしまうようなものって、その程度のものでしかないと思いますよ。
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