「語感」というものを研究している、黒川伊保子先生という方がいらっしゃる。
彼女によると、語感、つまり音を発したときと聞いたときの感覚によって、無意識の印象が大きく左右されるのだそうである。
思春期の女子には「シュンスケ」という名前がモテるそうだ。
熟年期の女性には「ぺ・ヨンジュン」という名前は完璧らしい。
「マリリン・モンロー」という音は、男性にとって理想的だそうである。
人の名前だけではない。
「キリン」の切れ味鋭い語感は、ビールやサイダーにはぴったりだが、トマトジュースには向かない。
それに向いているのは、「カゴメ」というモッタリとした語感の名前なのだ。
(ちなみに「ライト」という名前は、この人の語感エンジンなるものを使って決めたのだ)
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10年くらい前からこの人の本は読んでいて、その考えは面白いなー、と思っていたのだが、実際どれくらい効果があるのかというのは、なかなか実感できないでいた。
さて、僕はマインドリーディングを使ってエンターテイメントをやる一方で、お悩みの相談もやっている。
別にそれに特化しているわけではないのだが、ほとんどが恋愛の相談である。
今まで300人くらい相談を受けてきたが、面白いことに気づいた。
浮気をしたり女性にひどいことする男の名前には、一定の法則がある。
というかそういう人の名前の7割くらいは、だいたい5つの名前に特定できる。
Aという名前の人は浮気性で、Bという名前の人はヤリチンの傾向がある、というのが見えてくるのだ。
女性もしかり。
だいたい男に捨てられそうな女性の名前も、ある文字(音)が含まれていることが、異常に多い。
また浮気性の女性の名前もだいたい共通している。
名前を聞くと「またこの名前か!」とびっくりさせられることが多い。
黒川先生によると、自分の名前というのは一番接することが多い音なので、一番性格に影響を与えるのだそうである。
語感おそるべし。
今、頭の中で知人の名前を思い浮かべると、「あー、こいつは裏で色々悪いことやってるんだろうなー」とニヤニヤしてしまう。
もちろん、性格を決めるのは名前が全てではないのだが、それでもこれほど大きい影響力を持っているのを実感すると、子供の名前をつけるときに必要以上に思い悩んでしまいそうだ。
具体的にどんな名前かというのは、プライバシーに関わるので、今のところ僕だけの秘密だ。
傾向程度は、そのうちセミナーで教えるかもしれないけど。