ミラー・ニューロンとかそういうの持ち出すまでもなく、人間には共感能力というのがありまして。
だから他人を思いやったり慰められたり。
映画を見てても、泣いたり、笑ったり、ドキドキしたりできるわけです。
自分が思っていることというのは、期せずして伝わってしまいます。
意識では気づかなくても、無意識・潜在意識レベルでは確実に伝わってしまう。
つまり、自分が相手のことを嫌っていると、相手には「なんとなく」伝わってしまう。
逆に好意を持っていても、それは自然に伝わってしまう。
結局のところ、コミュニケーション能力の高い人というのは、他人を好きになるのが上手い人なのですよ。
そういう人が、コミュニケーション・テクニックとかスキルを使うと、飛躍的に成果が上がります。
人間は神様でも悪魔でもないので、100パーセントいい人間も悪い人間もいません。
どんな人間にもいいところ、尊敬するべきところがある。
それを見つけることを習慣化できれば、人間関係が劇的に変わります。
ちなみに僕の例。
ちょっかいをすぐ出してくる、非常にめんどくさいお客さんがいたのですが、ふと「これだけツッコミをいれられるのは、すごい頭の回転が早いんだろうな」と感心したので、以降は「頭の回転の早いその人」を相手にしていたら、ちょっかい出されなくなりました。
僕の演技の師匠の例
大嫌いな女優さんとラブシーンを演じるが、何回やってもダメ出しされたそうである。
仕方なくその女優さんを観察すると、耳の形がたいへん美しかった。
そしてその耳に向かって芝居をすると、たちどころにOKがでたそうである。