ご無沙汰しております。気がつけば2年以上更新しておりませんでした。
昨日ちょっと復興支援ボランティアに従事してまいりましたので、ご報告したいと思います。
今回参加したのは、
【アミー号で行く!!がんばろう東北!災害支援ボランティアバス】
という企画です。
もう1年ほど続いているようです。
先の震災直後から多くの友人知人が様々な支援を行うなか、
僕自身はこれまで具体的な行動をせずにおりました。
「阪神淡路大震災のときも個人としては動けなかったナァ」
なんて思いを抱えていたもんで、
ちょうど転職のタイミングを利用してツアーに参加した訳です。
しかしボランティアツアーというのは、いま現在も結構あるものですね。
「復興支援 ボランティア ツアー」で検索すると、リスティングで2件出てきました。
ひとつは観光を組み合わせたツアーで、2泊3日がメインでした。
これも魅力的でしたが、
日程と予算の関係でもうひとつの方を選んだのです。
それが「アミー号」。こちらは車中泊の日帰りとなっています。
深夜に東京・埼玉で参加客をピックアップして、
翌朝に宮城県の七ヶ浜ボランティアセンターに到着し、
半日働いて帰るといった内容です。
昼食付き、帰りは風呂にも寄ってくれるというのもありがたい。
作業内容は行った時々によって異なるようですが、
今回僕らが行ったのは畑のガレキ除去でした。
こちらがその現場です。
草が積んであるのがわかりますか?
ちょうど右手の道を隔てた田んぼが草刈り前の状況です。
手前に女性物のサンダルが落ちています。
また、こういった生活感のあるものも……
被災した直後は船や家屋も漂着していたようですが、
さすがにそれは重機で取り除かれています。
ただ現在もこのようにガレキを運搬する車が往来していますし、
現地ボランティアセンターのすぐそばにも巨大なガレキの山があります。
そのボランティアセンターと作業現場の間にも、
こうした光景が広がっている訳です。
当初から言われていたとおり、
復興への道のりは本当に長いのだなと実感した次第です。
原発事故に見舞われた福島県沿岸部は言うに及ばずですが、
復旧作業が続く宮城県内もまだまだ先が長いですね。
ここ七ヶ浜町や山元町は特に遅れているとの声もありますし、
また先週、石巻に行ってきた知人も「まだまだって感じ」とおっしゃってます。
本当に地道な作業を人海戦術で進めなきゃならないんですね。
例えば僕が行ったような田畑では、こういった具合です。
■先述のとおり草を刈って目に見える物を取り除いて分別処理
▼
■シャベルで土を掘り起こして岩やガレキを拾って分別処理
▼
■クワなどで掘り起こした土を砕きながら残ったガレキをチェック
と、こんな具合にやってから耕運機が登場して作付と相成るそうです。
いきなり耕運機入れると石や岩を噛むと傷んでしまう危険もあるそうでして。
またプラゴミや陶器などが残った土でも耕作できませんよね!
これを各所で行う訳ですから、そりゃあ人手が要るってもんです。
昨日も七ヶ浜には70名ほどのボランティアスタッフが汗を流しました。
平日にも関わらず、幅広い方々が集まっていたことは正直驚きでしたね。
「学校をサボって来ちゃいました」と笑う女性もいました。大学生かな?
名古屋から新幹線で東京まで来てバスに乗り込んだ男性も初参加とのこと!
もう二十回ほど参加しているという男性からは、
「怪我するから」といって鉄板入りの中敷を貸していただきました。多謝!
また現地で指揮をとってくださった渡邉 弥さんは、
なんと僕と同じ神奈川から
休日のすべてを費やして来ているとのことでした。
J-WAVEに出演したこともあるそうです。
彼からは現地の状況を友人知人に伝えて欲しいと言われました。
それが、このブログを久々に更新している動機かな。
いやぁ、、、
僕なんか有給休暇を使ってたった一度来たくらいで物知り顔はできませんけどね。
とにかくまだまだまだまだ人手が要るんだ、ということだけは痛感しましたよ。
うーん、来年3月末までにもう一度くらい行けたらいいなァ。
今回せっかくボランティア活動保険に入ったんで、
そいつが残っているうちに一度くらいは……何とか。
この6月には大豆の種が蒔けるかもしれないと聞いたし、
そういう経過も知りたいものですよね!また最後に、「アミー号」のスタッフにも敬意を表します。
今回参加した25名ほどのうち、
僕を含めて6~7割が初のボランティアということでしたネ。毎回多くの初心者を引率してうまいこと運営するって、
大変なことと思います。ただただ感服いたします。
今後もどうぞお気をつけて!