こんにちは!

アルテです。

 

先日、松坂屋名古屋店を訪れたところ、屋上遊園地が2024年5月13日を最後に休園になることを知りました。

現代に合わせた施設にリニューアルするとのことです。




 

デパートといえば、かつては大体屋上遊園地がありました。

私の育った東海地区で思い出すのは、松坂屋名古屋店、三越栄店、丸栄栄店(閉店)、松坂屋四日市店(閉店)などです。

東海地方で今も残っているのは松坂屋名古屋店のみですね。

その松坂屋の屋上遊園地も本日を最後に休園となりますので、明日からはゼロになります。

 

かつてはデパートといえば家族で一日中楽しめるエンターテイメント施設のようなところでした。

お買い物はもちろん、お食事、遊園地などなど。

回るお菓子台もありましたね。

カラフルな小さいお菓子が沢山くるくるまわっていて、見ているだけで楽しかったことを思い出します。

 

屋上遊園地には観覧車やゴーカートのような遊具があって、沢山の家族連れで賑わっていました。

イベントなどもよく開催されていた覚えがあります。

 

屋上遊園地の最盛期は1950年代〜1970年代です。

The 昭和

戦後の復興と共に歩んできたのですね。

 

かつて遊具メーカーの社長が三越の社長にこのように豪語したそうです。

 

「屋上に遊園地がないなんて百貨店ではなく九十九貨店」

 

時は過ぎ去り、全国で現存している屋上遊園地は5ヶ所のみです。(明日からは4ヶ所)

 

ではなぜ屋上遊園地はこんなにも衰退してしまったのでしょうか。

主に3つの理由が考えられます。

 

①少子化

②遊びの多様化

③消防法の改正

 

①少子化

子供の数が減っています。

それでは子供の利用がメインの屋上遊園地は厳しいですね。

 

②遊びの多様化

昔は今に比べてレジャーの選択肢が限られていました。

TVゲームもスマホもなかったですし、テーマパークも少なかったです。

そんな時代の屋上遊園地は、子どもたちにとってさぞかし楽しい場所だったことでしょう。

遊びの多様化によっても、屋上遊園地から徐々に人が離れて行くことになりました。

 

③消防法の改正

1970年代初めに全国でデパートの火災が相次いだことにより、消防法が改正されました。

改正消防法では、デパートの屋上の半分を避難用として空き地にしなくてはいけなくなりました。

半分のスペースを遊園地として使えなくなってしまったのです。

それで屋上遊園地を物理的に縮小せざるをえなくなったという面もあります。

 

このまま屋上遊園地は絶滅してしますのでしょうか。

かつてと同じ形態では生き残れないと思います。

 

個人的にはデパートの屋上で農業や漁業体験ができると面白いと思いますね。

 

菜園を作って、地元の伝統野菜を育てて、子どもたちに収穫体験をしてもらう、

釣り堀を作って、釣った魚をその場で調理して食べるなどの体験型レジャーです。

 

都市部の子どもは自然に触れる機会があまりありません。

遊具で遊ぶより、自然に触れる方が新鮮で貴重な体験になると思います。

 

今、田舎ではこのような自然に触れる体験レジャーが盛り上がっています。

田舎に足を運ばなくても、都会のど真ん中のデパートの屋上で自然体験ができたら面白いと思うのですが。

意外性とか話題性もあるでしょう。

 

さて、アルテでも今後は体験型のイベントを開催したいと思っています。

皆様のご来店を心よりお待ちしております。