亡霊の幻想


新品の生まれたての生身の身体は

魂と別離したようで一時的に繋がれた

生まれてから死ぬまで限られた時間の中で

残すことは失敗や後悔の方が多い

それでも諦めなかったものたちが語るのは

その中で得た成功や知識や生きる意味

お金で買える裕福と買えない心の裕福


この世界生きていて

辛いこと悲しいことばかり目がいくようで

本当に幸せな時の時間はあっという間で

この世界をふわふわ漂うバルーンのよう

彷徨う亡霊と幻想


愛を伝える唄方の過去は暗く

前を向く言葉ばかりではない人生の深みの

棘が刺さる抑揚の渦に飲まれるようで

人間は言葉と言語を機に進化した

真っ暗な中焚き火を起こし

口を利用し言語を作った


この世界生きていて

辛いこと悲しいことばかり目がいくようで

本当に幸せな時の時間はあっという間で

この世界をふわふわ漂うバルーンのよう

彷徨う亡霊と幻想


声を無くした疑似性の幻想が入り混じり

麻酔かけた雨を降らすなら

破滅してくその様を流れるまま

天が見るその無様の始末は神のみぞ知る

亡霊の幻想


この世界生きていて

辛いこと悲しいことばかり目がいくようで

本当に幸せな時の時間はあっという間で

この世界をふわふわ漂うバルーンのよう

彷徨う亡霊と幻想