イタリア語を習い始めてちょうど2年経つ。九段のイタリア文化会館に平日の夜、週一で通っている。もともとイタリアに興味があって始めたので、イタリア人の先生たちとのお付き合いは楽しい。
しかし、歳をとってから外国語を習得するのがこんなに大変だとは思っていなかった。若い時にフランス語を少しは勉強したから多少は楽かと思ったが、いやいや、イタリア語は難しい。しかも、若い時みたいに単語が頭に入らない。覚えるそばから忘れてゆく。
それでも、イタリア人の先生に救われる。人柄というか、気質みたいなものが、フランス人とちょっと違っている。とにかく、明るいし、楽しい人が多い。大学時代、学校ではフランス語の会話の授業はなかったので、授業の後、友人たちとお茶の水のアテネフランセまでわざわざ通ったことを思い出す。その時のフランス人の先生たちの厳しかったこと・・・・・。
そこへいくと、イタリア人の先生たちは、ちょっといい加減な感じでお気楽に教えている先生もいるけれど、やっとこ授業についていっている劣等生には、そういう先生も少し息が抜けるからありがたい。
それだけでなく、普段、欧米人から感じる何とはなしのプレッシャーというか緊張感をイタリア人から全くといっていいほど感じない。これは、相性のせいなのか?
イタリア人やイタリア文化にそもそも興味を感じるようになったのはなぜなのかと考えた。若いころから、パゾリーニ、フェリーニ、ヴィスコンティ、デシ―カ・・・・といったイタリアの監督の映画がすきだった。それもあるが、塩野七生さんの書いたものの影響がやっぱり大きいかな。むかし、「海の都の物語」を読んで以来、彼女のファンになった。
最近読んだなかでは「ヴァチカン物語」が面白かった。とくに、イタリア人とキリスト教についての話が面白い。ローマ人たちは多神教徒でギリシャの神々をてんでばらばらに信仰していたことを知って、目からうろこだった。カエサルの家はヴィーナスを、養子のアウグストゥスはアポロンを守護神にしていたとか。イタリアはカットリックの本拠地で一神教世界だと思い込んでいたけれど、根っこは多神教で、八百万の神を奉ずる日本人にやはり通じていたのか・・・・・。
イタリア人と相性がいいのはそのせいなのかなあ。