民謡を歌うトリオ、 | 美術家 村岡信明 

美術家 村岡信明 

漂漂として 漠として  遠い異国で過ごす 孤独な時の流れ
これを 私は旅漂と呼んでいる

民謡を歌うトリオ

 

今日も平和なウクライナの日常を掲載して、戦争を観念的にしか知らない日本人に、

現実の戦争がどれほど残酷で悲惨なものか、平和と比較して考えてほしい。

 

ウクライナ料理はロシア料理と似ているが、かなり違っている。ボルシチは100種類以上あり、ウクライナのボルシチで珍しいのはラプシャ。訳すと、ソーメンのボルシチ。街のレストランのメニューは豊富で。いつものラプシャではなく、キエフ カツレツを頼んだ。見た目はピロシキに似ているが、まったく違う。分厚い衣をナイフで切ると、熱い液状のバターが噴きだして顔や服にかかるときがある。

レストランにトリオがいて静かに聴かせてくれる。リクエストすると、有名なスラブ民謡も歌ってくれる。私は好きなチョールナヤ グラザア(黒い瞳)を頼み、哀愁を秘めた旋律を聞きながら、静かなキエフの夜を過ごした。

 

2022年4月15日,金