【 ストロベリームーン暴言詩 】
作詩: 関 絵我
リスカしたい
リスカしたい
リスカしたいリスカしたいリスカしたいリスカしたいリスカしたい
もういっそ死のうかな
でも、でも、でも、
苦しいけども、
もうちょっとで輝けそうなんだよな
来月払うお金もないけど
私の中に、何かある気がするんだよ
触れると熱いぐらいに。
無いかもしれないなんて
全くもってあるわけない
世の中なんて 常識なんて
窓ガラスみたいに
ぶっ壊れてしまえばいい
どうせ半分狂ってるんだ
私がレンガで叩き割る
涙を拭いてくれる人はいない
流れていけばいい
とめどなく、何時間でも。
溜まり溜まって死の海になればいい
オシャレをしたけど
ブラがない
意味なく締め付けられるのは
もうイヤだ
メイクをすれば
ブスに輝ける
綺麗でいたら
中身の見えないただの花
そんな役割り
もうウンザリなんだよ
今すぐ分かってよ
私が死にたいってこと
今すぐ抱いてよ
ここは寒いよ
リスカしたら
そこでジ・エンド
愛はどこですか
愛ってなんですか
良い良いって
何が、どう、どのように？
ちゃんと教えてよ
あなたのモノサシを。
私が死にたくなる前に
寛容さにも
月の引力、潮の満ち引き
恋しい気持ちが
口をひと針ひと針縫っていく
狂ってるとか、いないとか、
そんなに大事なことですか？
マジョリティとマイノリティ
死ぬまで生きれば
立派じゃない
ストロベリームーン
私の血で熟してちょうだい
リスカしたい気持ちは消えた
残ったのは、暴言と灰
それに、
化粧を溶かした 涙の跡
これがわたし
これがわたし
これがわたし
こんなわたしでもいいですか