昨日から上村家族について紹介していたので、そのまま上村さんの紹介を続けたいと思います。
上村松園さんの作品を紹介します。
上村さんの作品には女性が描かれる絵がたくさん見られますが、それぞれの特徴を見ていくと感じるのは、やっぱり一つ一つの表現がなんとも繊細でできているなと思うところです。
人の表情一つ一つにもそういうところは見られますが、繊細だと感じたのは髪の生え際の表現が一番そう感じました。
細かいところを言うなぁという感じかもしれませんが、この部分って表現するのすごく難しいんですが、しっかりと生え際らしいというかはっきりとセパレートがあるわけではなくて、やんわりとしたタッチでの仕上げによって画面に入った時の違和感もなくまとまっていると思います。
絵の中に一つでもきになるなと思ってしまうところができてしまったりするとずっと気になったりと結構問題になると思うんですが、それがなくきっちりと書き込まれた上で全体のバランスを取っているのはいいなと思います。