鈴木信太郎さんの作品を紹介します。
この作品も上記したような鮮やかな色味と、優しい表現がされています。
その前に、鈴木信太郎さんの紹介をします。
戦前から戦後にかけて二科会を中心に作品を発表し、昭和期に活躍しました。
鈴木信太郎は1895年、八王子の生糸をあつかう裕福な商家に生まれますが、幼い頃に病気で足が不自由になったことから、両親の勧めもあって絵画の道へ進みます。
この作品からもわかるように、鮮やかな色味を使っていて、私たちが自然に読み取りやすく、親しみやすい色彩に溢れた鈴木さんの作品は、あたたかく理解しやすい色味、心の中に入り込んでくるような優しさがあり、また、伸びやかな作風によって今でも多くの人々に愛されています。
この作品も上記したような鮮やかな色味と、優しい表現がされています。
洋画ならではの、輪郭線のはっきりした形がよりその絵の中に心が持っていかれるようなそんな魅力を持っていると思います。
バラの花びら一枚一枚がわかるように輪郭線を描いていると思うのですが、その輪郭線にも色に変化をつけていて綺麗に出来上がっているなと思います。