こんにちは。
昨日は晴れていたのにまた雨というか曇りが増えてきましたね。

これからどんどん寒くなると思うとなんだか嫌です笑

東郷青児さんの作品を紹介していきます。
東郷さんは、明治30年に鹿児島県に生まれました。
大正10年、当時東郷さん24歳の時に渡仏したそうです。

日本の絵柄というかなんとなく日本人らしさよりも、外人のような絵の描き方をしており、マットな絵柄が特徴的だと思います。
日本人が描く描き方とは違い、リアルさというよりデザイン的な特徴を捉えたら伝えたいところに注目して描いているのが特徴になりますね。

{A9C336B1-0421-449D-9370-FB2916FAED54}


滑らかな線が特徴的な絵ですが、地塗りはジンクホワイトを使い、鏡のような光沢が出るようパレットナイフで塗り上げ、出来上がったキャンバスは一年間寝かせて使っているそうです。

地塗りからそこまでのこだわりがあってるからこそずっとぶれない絵柄となっていると思います。
絵の制作で最も嫌ったのは埃で、アトリエ中を掃除し、虫が入らぬよう窓は締め切り制作という徹底ぶりから、繊細な性格も絵に見えてくると思うとなんだか面白さも感じることができます。

使用する色は、多くて5、6色で、これを混ぜ合わせ色を作るということをしていて、画面上の統一した色構成がしっかりと見ることができます。
画面に刷毛目が残らない様にするため絵の具に混ぜるメディウムは炭火で湯煎し煮詰め粘り気を出し、そうすることで特徴的なマットな画面を描くことができたそうです。
指一本、影一つ、気にいらないところが出来てもまた最初からやり直したそうです。