荻須高徳さんの作品を紹介します。
荻須さんは風景画をよく描いています。
その風景画ですが、日本の風景ではなく、パリなどのヨーロッパの風景画を描いていることが多く、また技法もどことなく外国人作家さんの描き方に似ているような気もします。
特徴としては、ベースの色がグレーやブラウンのようなそんな色味をしていてそこからの色構成の広がり方がとても興味深いと思いました。
全体の印象もそのような色味になっていてベースの色からのつながりをもたせています。
この作品の中に描かれている建物ですが、なぜ描きたいと思うのでしょうか。
それは作家さんそれぞれの考えではあると思いますが、同じような建物の形の連続性の美しさを絵で私たちにも伝えようと思ったのでしょうか。
この作品は、いろんな要素が組み込まれているような気がします。
この作中には建物、空、電柱、川、橋などの様々な要素があります。
この要素を一気にどれも同じような表現でやると主張がぶつかり合ってしまったりするので全体としてのまとまりよく、遠近法をしっかりと使いながら構成しているやり方がいいなと思いまいした。