着替えを済ませ、いざ買い出しへ。


ふーん、いろいろあるんだなあ。

あ、これ雅紀が好きそう。

あ、これ雅紀に似合いそう。


俺、雅紀の事ばっかり考えてるわ…

ダメだダメだ、これはTVショーだ!


有吉さんにお土産と思って、

セクシーな水着のお姉さんのカレンダー手にしてみるも、

こんな水着女より雅紀のほうがずっと色っぽくて綺麗だしぃ~!

なんて思っちゃって…


「あんまり有吉さんが好きそうな感じでもない」なんて言って

結局買わなかったっけ。


「翔くん、先に酒だけ買おうか」


かわもっちゃんの言葉に、

「ああ、そうか。ハワイでは24時過ぎたらお酒買えないんだ」
って思い出して。

慌ててウイスキーを2本買った。


そんで、なんか夜食を俺が作る羽目になっちゃって、
スパムやら卵やら、必要な物をひととおり買って
買い出しは無事終了。


ホテルに戻る車の中。

街の、あまりの人の少なさに驚いた。

昼間は人であふれてたのに、
この時間はこんなに誰もいないんだ…

だったら、夜も深い時間なら
雅紀とふたりで外出できるんじゃねぇの?なんて、
ぼーっと窓の外の景色見てたら。


あ!あれ…
デビューした15年前の会見で中継したホテル!!


俺が今雅紀とこうして恋人同士でいられる、
そのそもそものきっかけである「嵐」になった記念の場所。

嵐になってなかったらきっと雅紀と出逢う事もなかっただろう。
普通に結婚し、子どもが生まれ、
それなりの幸せな人生だっただろう。


今の俺にとって何より大切な、特別な場所…


「ちょっと行ってもいい?」

そう訊いてその「聖地」へと向かう。


「すげ~ ちょっと感動しちゃった」


…あたりまえだ。
俺とおまえの始まりの場所なんだから。


「ただ、ひとりだから。他の4人と来るのと感じが違うかも」
なんてTV用のコメントするけど、
本心では、雅紀と2人で来ることを想定してる。


そこから、感動覚めやらぬまま、
「ビーチ行ってみようか」って、深夜
のワイキキビーチへ。


かわもっちゃんは白けてたけど、俺はうれしくてはしゃいで、
「イェーイ!」とか「アハハハハ」なんてふざけながら、
砂浜や波打ち際を走ってた。


その時。

「あっ!?」

かわもっちゃんが小さく声をあげた。