ああ、こわいこわい。
   またあの真っ黒で大きなやつが来る。
   こんなことではおちおちご飯も食べら
   れない。そいつらは我が物面をぶら下
   げてわたしたちを蹴散らしながら下品
   に鳴く。臆病なわたしたちはやつらが
   近づいてきただけで逃げ出してしまう。
   何故小さなからだに生まれてしまった
   のか。やつらより大きなからだで翼を
   羽ばたかせることが出来たなら、ちゅ
   んちゅんとひ弱な声ではなく、もっと
   鋭くやつらが脅えて逃げ出してしまう
   ような声が出せたなら。どんなに救わ
   れるだろうか。きっとゆっくりご飯が
   食べられる。念入りに羽の手入れだっ
   て出来る。なんて幸せなんだろう。そ
   んな平和は他にない。わたしたちの小
   さな世界。やつらは今日も黒い羽ばた
   きを繰り返す。

   ああ、こわいこわい。
   夢みるわたしたちは逃げるだけ。

 














   わたしに
   せかいの
   おわりが
   きたよう
   です。
   もうだれ
   がいいひ
   とでなに
   がしんじ
   つなのか
   わかりま
   せん。
   おわりは
   もうすぐ
   そこまで
   きていま
   す。

   こころに
   あながあ
   きました。





 










  わたしはアダムとイヴに感謝し、
  そしてそれ以上に嫌悪しています。

  これは永遠に変わりません。