私は今年からとあるスタジオで働くことになった。
両親は最初は反対したけれど、最後は私の背中をおしてくれた。
だからこれから恩返ししたい。素敵なパートナーをみつけて両親を安心させてあげたい。
といっても私はこれからしていく仕事がたくさんある。
今は仕事に尽くさないといけないな。
このスタジオは都内のスタジオでも大きい所で有名人が結構訪れるそう。
私以外の新しく来た人はその事に夢中なのかもしれないな。
このスタジオに来て早々一ヶ月半。
少しずつ仕事にもなれてきてやりがいを感じる。
でも今日は大変。大きな道具を運ばないといけない。
腕力が弱い私にとっては大変だけれど、そんなこと言ってたら仕事だって元々向いているとは言えない。
大きい荷物を運んでいると、背の小さい私は前が見えにくい。
それに重くて少しふらふらしていた。
えっこれって…
ついていなかった。視界が滲んで暗くなっていく。
私は貧血を起こしやすい体質だった。でも最近は起きていなかった。
…そういえば…最近あまり寝れてなかった。
食事もあまりとらなくなっていた。
自業自得な結末。
壁に寄りかかろうとしたのに足の力が抜けてとうとう荷物を落とした。
私は今の具合よりも仕事のことを考えていた
。
私のせいでロスがうまれて迷惑かかっちゃう。
そう、スタジオはいつも本当に忙しい。
少しのミスでも、迷惑がかかる。
どうしよう…ここの廊下人があまり通らないのに…
薄れていく意識の中で私は涙を溢した。
お父さん…お母さん…
会いたいよ…
重くなってくる瞼をとじてしまいそうだつた瞬間、
「大丈夫ですか?!しっかりしてくださいよ!!」
私の好きな声が私を呼んだ気がした。
