私は姪っ子と仲良しだ。

姪っ子はまだ物言わぬ赤ちゃんの頃から、とても感受性の高い子だった。何も言わないけど、じっと物事を観察している。下手なごまかしは早くから通じない子だった。利発な姪っ子に、世の中のいろんな事を教えてあげたい。『外野その1』である私は、ことあるごとに姪っ子にうんちくをたれる。

いつもの様に姪っ子にウンチクしていた時だった。
マリーアントワネット2

姪っ子「さっちゃん、さっちゃんは優しくて、いろんな事を教えてくれるけど、ママは怖いの。」

私「どんなふうに怖いの?」

姪っ子「いつもね、『プリントしなさい!!』しか言わないの。すっごく怖いのよ」

私「・・・・・・」

私「Nちゃん、あのね、ばあばも昔は怖かったよぉー」

姪っ子「えっ??ばあばが??」

私「そう。ばあばもいつも『プリントしなさい!!』って、すんごく怖かったよ」

姪っ子「えーーーっ!?ほんと!!」



ホントもウソもない。母もたいがい怖かった。Nちゃんのママも小学校受験するときは、「ドリルしなさい!そこに座りなさい!姿勢が悪い!!」と、長い定規を握りしめた母が、Nちゃんのママを追いかけ回していた。そばで見ている私さえ、恐怖を感じた(笑)。

かく言う私も『塾に行きたくない!』と言ったら、母が掃除機の柄を振りかざして追いかけてきて、家からたたき出された。忘れもしない小学校3年生の初夏の事。(笑)。


マリーアントワネット1


Nちゃん、みーんな一緒なんだよ。

ママは一生懸命なだけなんだよ。(笑)

※画像は「マリーアンワネット」をイメージした作品。
上がフラッシュ付、下が太陽光を利用しての写真。
久しぶりにたっぷりお花をアレンジした気分。
スノーボールが出回るシーズンですネ。
昨日のお昼休み、会社のラウンジで1人でお弁当を食べていた。
すると、隣の男性の会話に思わず耳が「ダンボ」になってしまった。

男A)「技術部の新入社員、かわいいらしいやん??」
男B)「なんで知ってるン???」
男A)「となりの部署経由で聞いた。でも、彼氏いるんやろ??」
男B)「おるやろうなぁ。」
男A)「指輪してるんやろ??」
男B)「してるやろうなぁ??」
男A)「とりあえず、飲みの場が必要やなぁ」
男B)「そうやなぁ」


『 へぇー。男の人は女性のエトセトラを指輪でチェックをするの!!??』
私にとっては衝撃的な話しだった。


私が大学を卒業した春休みのある日、母に百貨店に連れて行かれた。
『さっちゃん、どれでもいいから好きな洋服を買いなさい!』
と言われた。
時は冬のバーゲンが終わったばかり。春物の新作が居並び、どれも目が飛び出るほと高かった。
大学時代に彼氏の1人もおらず、そっち方面は泣かず飛ばすだった私。母としては是が非でも、『社会人デビュー』させたかったのだろう。
『べつにいいよぉー、こんな高い洋服・・・』
『何を言ってるのっ!!コレ!これにしなさい!コレを着て会社に行くのよ!合コンにも行きなさい!』
母が選んだのは、ブルーのニットスーツ。『青い色の方が細く見えるから』らしい。


社会人になって、そのスーツを着て会社に行った。
合コンにも行った。
バイクで事故に遭ってそのスーツは血まみれになった。
そして社会人デビューは果たせなかった。
結局その後も泣かず飛ばすだった。


やっとわかった。
理由はきっと・・・・・・、指輪のせい・・。
アトピーで、金属アレルギーのある私が唯一楽しめるのは指輪だけ。
指輪はいつも好んでつけていた。


目から鱗の新事実!?

私としては、好都合な謎解きか!?


それではみなさままた次の更新で・・・・

祖母の四十九日法要の日、実家に戻った大人達一行がへたばっているのを尻目に、姪っ子は元気そのもの。お手紙を書き始めた。姪っ子は携帯メールも『お手紙』と呼ぶ。お手紙がマイブームらしい。

姪っ子は私とバアバにお手紙を書いたあと、亡くなった祖母(おおバアバ)にお手紙を書き始めた。


おおばあばへ

お元気ですか?おおばあばは、お星様になっちゃったけど、みんなおおばあばの事を忘れないよ。今日はおおばあばに会えてうれしかったです。


と、したためてあった。文章の回りに、イラストをちりばめたあと、誰にも見せずにそのお手紙を封筒に入れて封をしていた・・・。

まぁ、なんと優しい子なんだろう。おまけ


亡くなった祖母の名言にこんなのがある。

『私の孫に悪い子はいません。悪いのは親です。親が子供を悪くするのです』

わがままいっぱい、じっとしてない3姉妹に手を焼いた両親が、子育てのグチをこぼしまくっていた時に、両親に向かって祖母がぴしゃりと言い放った一言。精一杯子育てしていて、子供を悪くした覚えなどこれっぽっちもない両親は、それこそ目が点になっていた。いつも怒られていた私達3人の孫にとっても、『おばあちゃん、それはちょっと無茶なえこひいきよ・・・』ってな 感じ。およそ30年前のその衝撃的な一言、実は家族全員が覚えている。

そして今、子育ての渦中にいる姉以外の家族全員が、『やっぱり・・・・おばあちゃんの言う通りだったね・・』と思っている。親への批判という意味ではない。祖父母、叔母という第三者の立場だから気づく子供達の個性や優しさへの感嘆とでも言うのだろうか・・・。


子供ってみんな、優しく、素直な気持ちを持ち合わせているのでしょう。

そんな素敵な感受性をゆがめるのは、やはり周囲の大人なのかもしれません。