私は姪っ子と仲良しだ。
姪っ子はまだ物言わぬ赤ちゃんの頃から、とても感受性の高い子だった。何も言わないけど、じっと物事を観察している。下手なごまかしは早くから通じない子だった。利発な姪っ子に、世の中のいろんな事を教えてあげたい。『外野その1』である私は、ことあるごとに姪っ子にうんちくをたれる。
姪っ子「さっちゃん、さっちゃんは優しくて、いろんな事を教えてくれるけど、ママは怖いの。」
私「どんなふうに怖いの?」
姪っ子「いつもね、『プリントしなさい!!』しか言わないの。すっごく怖いのよ」
私「・・・・・・」
私「Nちゃん、あのね、ばあばも昔は怖かったよぉー」
姪っ子「えっ??ばあばが??」
私「そう。ばあばもいつも『プリントしなさい!!』って、すんごく怖かったよ」
姪っ子「えーーーっ!?ほんと!!」
ホントもウソもない。母もたいがい怖かった。Nちゃんのママも小学校受験するときは、「ドリルしなさい!そこに座りなさい!姿勢が悪い!!」と、長い定規を握りしめた母が、Nちゃんのママを追いかけ回していた。そばで見ている私さえ、恐怖を感じた(笑)。
かく言う私も『塾に行きたくない!』と言ったら、母が掃除機の柄を振りかざして追いかけてきて、家からたたき出された。忘れもしない小学校3年生の初夏の事。(笑)。
Nちゃん、みーんな一緒なんだよ。
※画像は「マリーアンワネット」をイメージした作品。


