第六回「妖怪」
残された資料や実績からも、現実主義の能吏である石田三成ですが、意外にも妖怪と縁のある武将なのです。
群馬県伊勢崎市にある退魔寺という寺に逸話が残されています。
「石田三成が伊勢崎を通った際に、近隣の住民が毎夜妖怪に悩まされているという。三成はすぐさま妖怪を退治した。それ以来寺の名前を『退魔寺』と変え、寺紋を石田三成の物にしたという。」
三成が伊勢崎を通ったという事は、北条征伐の前後の時代と思われますが、どんな妖怪でどんな悪さをして、どうやって退治されたのかは一切謎なあたりが怪しいのですが…。
三成、実はこの10年後に大垣城を攻めた折には、逆に妖怪に取り憑かれてしまい、島左近に退治して貰っています。
次回は5月7日の更新予定です。
「三成、大谷吉継を励ますの巻」
ドラマや小説で三成の親友として描かれる事の多い大谷吉継。
しかし、その仲を証明する確かな資料は残念ながらありません。
唯一この二人の関係を示す確かなエピソードが、博多の豪商・神屋宗湛の日記に残っている「三成の吉継を励ます会」なんです。
秀吉が九州征伐に出兵した時の事。
吉継は秀吉から怒られ蟄居を命じられていた。
三成は意気消沈する吉継を励ますため、神屋宗湛に頼み、茶道具を集めてお披露目会を開いた。というもの。
まあ、石田家も大谷家も関ヶ原の合戦で滅んでしまいましたからね。手紙や文章の類いは残っていないんですよね。
そんな石田三成の交友関係ですが、実は真田信之とはかなり親しかった様で、真田家に沢山手紙が残っています。この話はまた別の機会に。
次回の更新は4月23日の予定です。









