フランスの高等教育機関に編入あるいは入学するために、フランス語力を証明するためにDELFやTCF(フランス語の試験)を事前に受けておく必要があります。
娘がフランスに来る前に最終的に日本で取れたレベルはB1でした。
入学するには最低でもB2が必要です。
それで、DELF B2のテストを申し込むことになったんですけど、このテストは大きな語学学校や大学で受験することが可能なのですが、日本と同様年に数回しか実施していません。
なので、その時期を見逃すと受けられなくなってしまいます。
学校によって微妙にスケジュールは違うものの、近くの大学で受験する場合は12月、3月、5月と年に3回となっていました。
場所によっては2回しか実施していないところもありますが、語学学校だと通常より多く実施してるところも中にはあるようです。
受験料は125ユーロ (B1/B2)
145ユーロ (C1/C2)
本場になっても安くはありません。
日本円に換算したら、日本よりちょっとだけ高くつくかも〜
試験日は大学などはほぼ統一されていて同じような日程、日本と同じような時期で、別の日程はあるのか調べていたら語学機関によっては別の日程も組まれていて、受験料に関しては公式サイトや大学では上記のようになっていましたが、試験を受ける場所によっては値段が全然違うところがありビックリしました。
パリのどこだったかはDELF B2が249ユーロでした。
なぜそんなに高いのか謎です。
とりすぎだ〜と思いました。
DELF受験の場所のリストはこちら(フランス国内で受験する場合)
本来なら12月に受けて、その結果を翌年の出願の時に一緒に提出するのかなぁと思っていました。
しかし、フランス語のクラスの先生から、今のレベルではB2合格は絶対あなたたちは無理だから(クラス全員にお達し)、お金の無駄になってしまうから3月に受けなさいと言われて、12月の試験には申し込みはしませんでした。
フランスに来てまだ3ヶ月ぐらいの頃でしたから、ある意味先生の言ってることもうなずけました。
しかし、3月の試験は3月の終わりにあるので、結果が出るのが4月の初め。
試験を受けるところによっては受験日が同じでも結果が出る日程に差があり5月の終わりってところもありました。
そうすると美術学校への出願の時に一緒に提出できず間に合わないのでは?と思ったのですが、慌てなくても語学力を示す証明は合格後、学校の本登録の時までに提出できるのなら全然大丈夫だそうです。
日本にいて出願となるとビザの申請もあるので、おそらく早めにフランス語力の証明も提出する必要があると思うのですが、フランスに住みながら受験する場合、先に書類審査、実技試験、筆記試験、面接などを経て、それから提出しても問題ないみたいなのです。
面接である程度のフランス語力はわかるでしょうし、志望動機レターからもフランス語力は多少はわかるでしょうから、どうも慌てなくてもいいようです。
あとでも全然問題ないと言われたらしいので、恐らく大丈夫なんでしょうけど、一応出願時に必要な書類としてフランス語力の証明書も求められているので、それは後で提出することをちゃんと伝えておいたの方がいいのかな〜と思いました。
書類不備にされて受験できなかったら困ります。
でも、いろいろな学校のサイトを読んでみると学校によっては遅くとも入学試験までにというところもありました。
あるいは学校の登録時までに用意すること、9月までにとはっきり書いてくれているところもあり、そういうところは後で提出しても大丈夫ってことがわかりましたが、そのことが書かれていない学校も同じなのか?
学校によってはいついつまでに提出のことと締め切りが3月のところもあったので、全ての学校が登録時まで大丈夫かは怪しいです。
それで、TCFの方は2月に試験があるので、こちらも一応受けておこうとなって最初はTCF DAPを受験すると言っていました。
通常のTCFと違って、TCF DAPは大学1年目を目指す学生向けのテストとなります。
しかし、このテストを受ける場合、大学に出願して申し込まないといけないのですが、美術学校は学校によって独自の出願方法がありTCF DAPはどうやら関係ないのか、いずれにせよちょっと手続きがややこしくなってしまうようなので、別の街へ行って通常のTCFを受験することになりました。
近くの大学のTCF受験日の締め切りはもう終わってしまっていたからです。
それで、試験ができる学校に問い合わせしたのですが、締め切りギリギリだったので、すぐに返事がもらえず2月に試験を受けられるかどうか微妙な感じとなりました。
ということで3月にDELFを受けようってことになりましたが、今度はちょうどこの試験期間と美術学校の試験の期間が被ってしまう学校があって、うまい具合に日程がずれてくれればいいのですが、美術学校によって3日間から4日間試験日が用意されているのですが、その中の1日だけで試験が終わる学校もあれば、2日間試験に充てる学校もありで、結局3月のフランス語の試験も見送ることになり、4月に別の都市の大学でTCF、5月に今住んでいる街の大学でDELFを受験することになりそうです。
TCFもいろいろ調べてみるとパリで受けた方が近いかもと思いつつも、パリの方がなぜか受験費用が高いんですよね。
大学で受験するとそこまで高くないんですが、語学学校での受験だと高くなります。
また、全ての学校がそうなのかわかりませんが、TCFの試験は今年の1月から紙のテストではなくてパソコンを使っての受験のみと書かれている学校もありました。
パソコンでの試験はヘッドフォンをしてリスニングが聴けるらしいので、その点は便利ですが、解答した問題をもう一度見直したい時などはちょっと面倒そうなので、一長一短ですね。
でも、パソコンを使っての試験の方が、結果は早く出そうな気がします。
日本にいるときはTCFは結果をわざわざ取りに行かなくては行けませんでしたが、どうやら郵送で送ってくれるみたいで他の都市で受験することになっても大丈夫そうです。
気になっているのは試験の開始時間、他の都市で受験するのはいいとして、パリで受けるにしても、他の都市で受けるにしても2時間ちょっとかかりますから、午後から試験だったら助かるなぁと思いました。
追記:
TCFは大学で受験して80ユーロ、試験は朝早くからありました(大学の口座に事前に振り込み)
参考ページ
結局B1しか持っていなくても美術学校での受験はどこも可能になりました。
原則はB2以上なので、入学の手続きをするときにB2の証明を提出することになります。
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