journey は旅行という意味がありますが、ここでは人生の遍歴、道筋を意味してます。

人生の行程を楽しむということ。

この章では今まで生きてきてどんな人生を送ってきたかを振り返るのですが、4つのタイプ(型)について書く課題があり、今までの人生の中で、各タイプについて振り返り、得すること、代償、そのときの感情、想い、夢中になった行動などを書き出すということを4日間最低でも15分かけて1つの経験あるいは時期について書き出すというのがありました。

4つのタイプについて詳しい説明は本にはありませんでした。
恐らく前著のHappierのほうに書かれているのかもしれません。

最初ぱっとこの4つのタイプを見た時はピンとこなかったんです。

なぜなら普段、こんな風に分析しませんから。

しかし、ひとつひとつのタイプをじっくり見ていくと、どのタイプの部分も多からず少なからず持ち合わせており、又そこに当てはまる人の姿が浮かんだりして、なるほど~と思い当たることが色々ありました。

そして、要はバランスなのかなと思いました。

RAT RACER  出世競争型
出世を求めて競争するタイプ。
アメリカだとこのタイプ、多そうです。

常に目標に向かって進み、目標が達成されると、また新しい目標を作る。しかし、この新しい目標にはストレスやプレッシャー、不安なども加わりますから、目標を達成して一時的にしあわせを感じても、長くは続かない。そして、また、しあわせを追い求めるみたいな。。。

このタイプの人は多いと思います。

わたしもこのタイプの要素は結構持っていたように思います えへへ…

人と競争するのは苦手で、人前に出ることも苦手でしたけれど、お仕事は頑張りたいという気持ちがすごくありました。

自分では誰かと競争しているという意識はありませんでしたけど、他人の成功が気になったり、うらやましく思ったり、どうして自分はだめなんだろうと自信を無くしたり、よく思われたいと思ったり、様々な出来事を振りかえっていくと、自分で自分を追いつめる生き方、自分を大切にできていませんでした。

そして、自分のことばかりで器がほんとうに小さかったと思います。

他の誰でもない自分自身と闘っていました。

ありのままの自分で良かったのに。

完璧になろうといつも頑張っていたような気がします。

今はやっと肩の力を抜いて、
わたしはわたしのままでいいんだと思えます。

HEDONIST 快楽主義者
快楽を求める、楽をしたい人、つまり、今のしあわせだけに焦点を当てていて、大変なことなどはあえて避ける、挑戦するのが苦手な人たちのことを指してるのかなと思いました。 

この言葉を見て、真っ先に思い出したのが妹のことでした。

妹は何かに挑戦することが嫌いです。(苦笑)

大変だとわかっていることは絶対選ばない。

いつもちょっとでも面倒なことがあると(わたしから見るとそれはちっとも面倒なことではないのですが、彼女にとっては面倒なこと)、ですから、毎回何かにつけて「めんどくさい」という言葉を放っています。

しかし、妹の素晴らしいところはめんどくさいと言いながらもその面倒なことをちゃんとこなしているところです。

ですから、厳密に言うと快楽主義者じゃないかもしれませんがそういう傾向はあるかなとふと思いました。

他の例でいくと、何年も派遣社員として仕事をしていて、仕事への意欲もあり新しい同僚との出会いにも積極的なのだけれど、一旦新しい職場で快適に過ごせるようになると、すぐに自分の仕事や同僚との関係にも飽きてしまい、刺激を求めて新しい職場へ移るケース。 

そういう場合はこのカテゴリにあてはまります。

このタイプの要素が強くなりすぎると、なかなかひとつのことが成し遂げられないので、充足感を得るのが難しくなる傾向になり、しあわせ感も感じられないということになるのかな。

又、やるべきことが目の前に沢山あるのに、先延ばしにして、快楽に走る(例えば、食べ過ぎちゃうとか、ネットやゲームにはまるとか、ドラマばかり見てるとか)というケースもこれですね。 

NIHILIST 虚無主義者
文字通り、虚無を感じているので、この場合、人生の意味を見つけるのを既にあきらめていて、未来への希望や目的もない。

例えば、同じ職場でずっと同じ仕事をしていて、そこに意義を見いだし、お仕事を楽しんでいる人は違いますが、そうじゃない場合、ただ惰性で仕事をしていて、未来への希望も全くなく、仕事への情熱も持てないでいる。 

こうなってくると一生懸命仕事をしようという意欲もなくなる。

こういうことって誰にでも起こりうることかなと思いました。

一時期仕事がつらかったことがありました。

若いときの話ですが、本当に自分が求めているものではなく、お金のためにがんばってお仕事をしていました。

どこかで本当に満足できていないので、なかなか仕事に対して喜びを見いだせていなかった時期でした。

お仕事を与えられていること、お仕事の意味、同僚や上司への感謝は足りていませんでした。 

今は出会ったすべての人たちに感謝の思いで一杯ですが、その頃は不満たらたらでしたので、あのときもっと自分に与えられた環境、人間関係に感謝できていたら、ずいぶんと視点も違っていたでしょうし、数倍しあわせに過ごせていたと今ならわかります。

しかし、あのときの出来事があったから今があるとも思っています☆

HAPPY  上記の3つには当てはまらないタイプ、つまりしあわせな人
この項目に関しては、an extremely happy period in your life or a particularly happy experience (とてつもなくしあわせだった時期あるいは特にしあわせを感じた体験について)を書き出して、そのときのことを思い出して、その時感じた幸福感、感情をもう一度味わい、そのことについて書くという課題で、すごく幸福感が増すのでおすすめです。

わたしが人生の中で最もしあわせに感じていた時期は妊娠していたときです。

この期間、普通に考えたら泣きたくなるような大きな出来事が2つありましたが、すぐに立ち直れたのも妊娠していて、赤ちゃんとの一体感を強く感じられていたことや、生きてきてこんなにしあわせを感じたことはないってくらいなんとも言えない幸福感に包まれて、ぐらついてしまった悲しみや不安の感情の軌道修正を比較的早くすることができました。

妊娠中、何回か夫が検診に付き添ってくれたり、出産も立ち会ってくれ、産後もお仕事を1週間休んで、食事を作ってくれたり、おむつ替えやおむつの洗濯までしてくれました。

とてもやさしくすごく大切にしてもらっていた期間でした。

ほんとうにしあわせでもう一回妊娠したいと思ったくらいです(笑)

妊娠中はいつも赤ちゃんと繋がる瞑想をしていました。

そのため、穏やかな気持ちになれました。

あのときの妊娠していたときの自分を思い出す度に、なんとも言えない幸福感に包まれます☆

そして、初めて我が子が誕生したときの感情、夫の涙、やさしさを思い出します。

思い出したら、あのときの感動が蘇ってきて涙が出てきました。

そんなわけで、楽しかった記憶、すばらしくしあわせを感じた時をまた思い出し、再びその感情を感じてみると幸福感が増すというのは何回もわたしも体験しています。

つらいことがあったとき、そこにばかり集点を当てると、ますますつらくなります。

しかし、たのしかったこと、しあわせに感じたことを思い出していくという作業を何回もしていくことで脳の書き換えにもなりそうです。 

人生たのしまないとね。・・・