記憶の仕組みとその鍛え方に集点をあてた本

誰もがそうですけど、「最近、なんだか物忘れがひどいわ」とか「人の名前が覚えられない」など、ついつい年を取ってきたからだわと、老化現象のひとつのように思いがちですけど、実はそうじゃないんだよということが書かれています。

記憶力が年齢とともに衰えるということはないって私も思うようになりましたけど、たまにやっぱり忘れちゃうことがあるわけです。

しかし、脳というのは物事を忘れるように出来ていて、実は覚えることより忘れることが得意。 経験を積めば積むほど、年をとればとるほど、蓄積されていく情報量も多くなってきますから、取りこぼしてしまうものも当然出てくるわけです。 

のうだま2 記憶力が年齢とともに衰えるなんてウソ!/幻冬舎


読んでいてふむふむと参考になる部分がいくつかあり、特に学習していく上で、参考になることが書いてあったので、こちらにもメモしておきます。

◎就寝1、2時間前が脳にとって記憶のゴールデンタイム♪

新しい情報を身につけたときは、その日6時間以上眠ることが必要。
海馬は昼間得た情報を寝ているときに整理している。
睡眠時間が少ないと、情報を整理しきれなくて、整理しないまま無差別に情報を破棄。だから、時にはしっかりと眠ることは大事。

◎記憶力の衰えは脳のせいではなくて本人の態度の問題。
海馬がしっかりと活動していると物事はよく記憶でき、そうでないとあまり覚えられない。

◎シータ波が出ていると記憶力が向上する。
歩いたり、体を動かしたり、何か楽しいこと、自分自身が喜ぶことをするといい。
物事に対してマンネリ化していると、シータ波も出てこない。

◎脳は入力するより出力するほうを重視。
毎日沢山の情報が入ってくる脳は、全部は覚えられないから取捨選択をしている。だから、教科書や参考書を眺めているよりも、問題集をこなしたほうが記憶は定着しやすいみたい。

◎脳はあいまいに記憶を保持しようとする。
記憶のあいまいさは欠点ではなくて能力であるという章も面白かった。


◎感情が盛んなとき、物事を覚えやすい。 
経験を通して覚えたことはいつまでたっても覚えていることが多いので納得。