先日お友達とユーリみんなで箱根へ行って来ました。
10月中には、絶対行こうと決めていたのです。

POLA美術館、初の試みとなる現代美術展
「シンコペーション:世紀の巨匠たちと現代アート」

シンコペーションとは音楽用語で、リズムの中に変則的なリズムを入れ、
人をハッとさせるスパイスのようなもの。
今回の展示は、現代アーティストとPOLA美術館が所蔵する
アートの巨匠たちをシンクロさせる作品展です。



「セレスト・ブルシエ=ムジュノ×モネの睡蓮」
(カメラ🆖のためネットより拝借) 
円形プールに浮かんだたくさんの白い陶器が偶発的に音を発しています。
静かな空間に響く鐘のような音が本当に心地良くて。
ここに何時間でもいつまでもいられそうなヒーリング空間でした。
モネの睡蓮との対比も素敵だった、、。






「まなざしの間で」
アリシア・クワデ×サルバドール・ダリ
あー!最高のセッションです✨
私が観たかったアリシアクワデのインスタレーションと、ユーリが一番好きなダリ。

ダリのパラノイアックな細密描写による、「二重影像(ダブル・イメージ)」が
封じ込められた魔術的な絵画の世界。
鏡とガラス、ランプを組み合わせた神秘的なインスタレーションは、
実像と鏡像が交錯する時間と空間の迷宮へと、見る者を誘い込みます。

目の前で見えているものが実像なのか鏡像なのか。
境界線があやふやになる不思議な世界です。
彼の作品は哲学的で宇宙を感じる物も多くて、本当にどハマりしてます。
いつか日本で大きな展覧会してくれないかな。。




「渡辺豊×ポール・セザンヌ、バブロ・ピカソ、
レオナール・藤田 ポートレート」
それぞれの作品の断片化、再構築された作品。
キュビズムの作品が多数で、よく見ればピカソの作品とはかなり違うのですが、
たくさんの中からピカソを見つける遊びも出来そうな面白い展示。




「磯谷博史×パブロ・ピカソ」
真ん中に置かれた、ピカソの作品は簡略化された
ピカソが愛したタバコと酒と新聞紙の絵。





アブデルカデル・バンシャンマ「ボディ・オブ・ゴースト」と
ギュスターヴ・クールベ「岩なる風景」






オリヴァー・ビアの「悪魔たち」
紀元前3000年から現代まで、古今東西の様々な器にマイクを設置し、
それらの内側で反響する音を増幅させているという作品。
自然に発している音とは思えないほど、音楽として成り立っていて
まるでアンビエントミュージックのようでした。






「永遠に、そしてふたたび」
イギリスに暮らす4名の老女がショパンのワルツを引き継ぐ、横溝静の映像作品。
こちらの空間、もう素晴らしかった。
真っ暗な壁に浮かび上がるクロード・モネ、
ピエール・オーギュスト・ルノワール、
ピエール・ボナールの作品たち。
心がときめくような、切なくなるような。そんな展示でした。



展示を堪能したあとは、森の探索。
今回は、森の中でも野外展示を行っていたのです。
フルートの旋律を断片化した音が11個のスピーカーから流れるサウンド・インスタレーション。






POLA美術館、音や映像などの多様な表現が
同じ空間で共鳴し合う、素晴らしい展示でした。

あー。また行きたい。
今度は一人でゆーっくり行きたい。
展覧会は、12月まで。