今日は、FMドラマシティの放送内容です。
前回は抹茶のお話から、存在を知らなかった、粉末茶の話まで広がりましたね。
よく考えたら、我が家では、お茶の種類がたくさん、あるんだなあと、実感しました。
普段から、緑茶・麦茶・紅茶にウーロン茶はあるし、ルイボスティーに黒豆茶、
ごぼう茶、ハーブティもいろいろあるし。
そういう意味では、気分やシチュエーションによって、飲むお茶も選べる時代なんですね。
皆さんのおうちには、どんなお茶がありますか?
今日はまた、アロマのお話をしましょう。
私は見なかったんですが、
先日のテレビで、「認知症の方にアロマテラピーがいい。」
というような内容があったそうですね!
その番組を見ていなかったので、ローズマリーが欠品していたり、
以前から、アロオイルを入れるペンダントはあったのですが、
やたらとネット上で、アロマオイル用のペンダントの広告を見るなあ?
と思っていたのですが、それも、テレビで紹介していたんですね?
テレビの力は恐ろしいものです。
私のアロマセラピストたちが、地道に、アロマテラピーの良さをお伝えしても、
なかなか、広まらないのに、テレビでは一発で広がるんですもんね!!
それだけ、認知症をかかえている方が多いのと、
認知症への不安があおられているんでしょう。
普通に買えたエッセンシャルオイルが、手に入らなくなるんですからね。
さて、テレビで取り上げられたことで、
アロマテラピーの力が認められたのはいいのですが、
そのなかで、危ない情報も混じってしまったのも、確かなので、
今日はそこをお伝えしようと思います。
テレビの番組内では、朝に使うと良いエッセンシャルオイルは、ローズマリーとレモン、
夜に使うとよいエッセンシャルオイルはラベンダーとオレンジだったそうです。
普通はそれでよいのですが、認知症にかかる方の年齢は、
たぶん、若者ではなくて、高齢の方が多いと思います。
でも、日本人の中高年以上の3分の1くらいの方は、
高血圧症と診断されていますよね。
先日、日本人間ドック学会が示した、将来に向けての見直し案で、
「男性の血圧は、上が147までなら、大丈夫。」というように、
高血圧症などの判断基準がかなり、下げられました。
今までは140を越えたら、高血圧症の薬を飲まなくては、いけない。と、
医者が言ってきたわけですが、それも、変わるようです。
で、その基準とは、なんだろう?ということも、気になるのですが、
その高血圧症に方に使ってはいけない、アロマオイルがあるのです。
それが、「朝に使うと良いアロマオイルは…」のローズマリー、なんです。
エッセンシャルオイルは、植物のエッセンスを、ぎゅっと、濃縮して集めたものですので、
基本的には、薄めて使うとか、○○のときの使い方は何滴まで、などと、
注意して使わなくてはいけないところがあるんです。
日本の厚労省では、エッセンシャルオイルは「雑貨」扱いですから、
濃度がどうとか、肌(粘膜も含む)に触れるような使い方をするとは想定していませんが、
エッセンシャルオイルそのものの力としては、
化学反応をする薬理成分の分子の集合体ですので、
欧米では薬品並みの扱いで、効果もあるものなのです。
日本で言う「薬」ではありませんが、それに順ずる作用が起こるのも確かなことなのです。
ですから、もちろん、○○の場合に使用してはいけない物も、もちろんあるということです。
様々な病気に処方している薬の成分を、妨害することもあるからです。
その一つが、ローズマリーで、高血圧症やてんかんの方には禁忌=使ってはいけない、
オイルです。
他にペパーミントも、高血圧症やてんかんの方に禁忌なオイルです。
でも、いったんテレビで、、「認知症の方にアロマテラピーがいい。」なんて、
言ってしまったら、
その情報が先行して、注意事項は置いてきぼりにされている状態で、
非常に危険です。
ですので、この放送をお聞きになって、周りに「認知症の方にアロマテラピーがいい。」と、
舞い上がっている方がいらっしゃったら、
ぜひ、ローズマリーは止めた方がいいよ。と、教えてあげてください。
私だったら、朝に使うエッセンシャルオイルの目的が、集中力アップなどでしたら、
頭脳明晰効果のある、マージョラムをおススメします。
高血圧症でしたら、血圧を下げるのが得意ですから。
このオイルは、逆に低血圧の方には向かない、眠気を誘うものになりますね。
だからといって、多量に使うのは、控えましょう。
何事も、《適当》が大事なことを、お忘れなく。
他に紹介されたレモンやオレンジ・ラベンダーは、
割と、皆さんにもなじみあるオイルですので、
認知症のためだけでなく、生活に取り入れていただいて、
親しんでいただければ、うれしいですね。
ただ、ここで、一つ、忘れていただきたくないのが、光毒性(ひかりどくせい)です。
たぶん、テレビの内容を想像すると、
アロマペンダントに朝は、ローズマリーとレモン、
夜はラベンダーとオレンジをコットンなどに含ませて、首から提げるといいよ。
ということなのでしょうが、
エッセンシャルオイルを使い慣れていない方が、ほとんどですので、
お話しておきたいと思います。
今回、紹介された、レモンとオレンジは、柑橘系のオイルですので、
万が一、それらのオイルを肌などについてしまって、
そのまま、太陽光線に当たると、赤くなってただれたり、しみになったりすることがあります。
これを光毒性といいます。
ですから、付いてしまったら、しっかり洗い流すとか、
その箇所を布で覆うとか、日の当たらないときに使うとか、など、に注意してほしいんです。
これは個人差がありますが、24時間後に日に当たったのに、
ひどくしみになってしまうこともあるようです。
大抵は、今日、エッセンシャルオイルでトリートメントしても、
明日には、影響が出ないのですが、
個人の代謝によってや、アレルギーなど、様々な要因が重なったりすると、
そういうトラブルになってしまうこともあるのです。
こんなことを書くと、「アロマって、とても危険だ」と、思われてしまうかもしれませんが、
私たちの体も、化学成分ばかりでなく、
ウルシにまけたり、かぶれたりするのと同じだと思ってください。
先日、映画「テルマエロマエⅡ」を見てきましたが、
これは、古代ローマと、日本の風呂のお話ですが、
その中で、温泉も病気によっては、病を悪化させるとの描写がありました。
映画の中では、結核かもしれない人が、温泉は体にいいから。と、
たくさん温泉に入るのです。
やはり、温泉も治療のひとつという描写です。
でも、温泉は結核の人には禁忌だと、ヒロインが教えていました。
でも、結核の人が注意して入ればいいだけで、温泉は湯治場があるくらいですから、
温泉はやはり、体にいいんですよね。
アロマテラピーもそう言うことです。
ちょっと、理解していただけたでしょうか?
使い方、扱い方に注意して、人間と自然と調和し、
植物からの恩恵をうけるのが、アロマテラピーだということを知っていただきたいと思います。
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