こんにちは、

有賀千恵です。

昨日、老猫の点滴に行ったら、
経過が順調とのこと!

獣医師さんに誉められました(///∇//)

二週間置きだったので、心配でしたが、
また100g体重増加で、非常に安定している、
とのこと。

年明けのバンコク行きは、安心して、
預けていけそうです。


さて、前置きが長くなりましたが、
子宮内膜症の話の続きをしますね。



《原因》
  
原因は、子宮筋腫同様に現在まで
完全に解明されていません。

ただ、どちらかというと若い世代に
起こりやすいという結果は出ているようです。
 
原因については、いくつかの説があります。
 
 
○子宮内膜移植説

通常、生理が起きた時に、血液が体外
へ出ていきますが、その血液が卵管の方
に逆流して腹部付近にとどまってしまう
という理由です。
 
 
○体腔上皮生説

腹膜が、なんらかの影響で、
子宮内膜へ変化してしまうという説です。
 
また、最近では、アレルギーという説も
出ています。
 
若い世代に多い理由には、
生理の回数や妊娠と関係がある場合が
多いとされています。
 
 

《治療方法》

治療には、大きく分けると
手術療法、薬物療法があり、場合により
両者を併用して行います。


○薬物療法

手術を必要としないとの判断であれば、
薬物療法のみで対処することになります。

薬物療法には、擬妊娠療法、擬閉経療法
二通りがあります。

《擬妊娠療法》

字のごとく、「妊娠しているのと同様の状態」
にする療法です。

妊娠・出産を経験すると、悪化するどころか
かなり病状が軽減することが知られていて、
生理が止まっている間に自分の身体が
治療しているものと考えられています。

この妊娠しているのと同様の状態を
作り出すのに使用されるのがピルです。

擬妊娠療法の長所は、擬閉経療法に
比較して副作用が少なくてすむこと。

長期間に渡って服用することが可能であること。

欠点として、擬治療効果が薄いこと。

そのため長期間の治療を行わないと、
治療効果が期待できないことがあります。

 また、低用量ピルでは少なくなったとはいえ、
「体重が増える可能性がある」ことも
欠点の一つと言えるかもしれません。


《擬閉経療法》

こちらは、『閉経してしまっているのと同じ状態』
にする療法です。

子宮筋腫でも、同じ療法を使われる場合が
あります。
 

利点は治療中のエストロゲンの量が非常に少ない
レベルに抑えられることです。

ただ、低エストロゲン状態が
長期に渡ってくると、このことが原因で
骨密度の低下が発生するようになります。

これが原因となって病的骨折(何も原因が
ないのに突然骨折を起こす)を起こす可能性も
出てきます。

したがって、「ある程度の治療効果が
期待できる」範囲で、「骨粗鬆症が発生する
心配が少ない」範囲の中で治療を行うのが
理想的です。

子宮筋腫のときと同様に、一般的には
この期間は半年間と考えられています。  
 


《手術療法》

開腹手術か、腹腔鏡による方法があります。

ただ、内膜症の場合、出来る場所が様々なので、
どれになるのかは方法も様々になります。

例えば、卵巣にチョコレート嚢胞があり、
癒着がひどいことが予想される場合は、
開腹手術を行って薬物治療を併用することが
一般的のようです。

ただし、開腹手術までは要さないと考えられたり、
不妊症が主訴であったり、
また、診断を目的とした場合には、
腹腔鏡手術を選択するのが好ましいようです。

しかし、手術を必要とするかどうか
の判断はなかなか難しいものです。

両側の卵巣にチョコレート嚢胞があったり、
子宮と卵巣や卵管、腸管との強い癒着が予想される、
薬物療法ではなかなか症状が改善しない、
などのケースでは手術を選択すべきでしょう。

しかし、このような場合でも、
「開腹すべきか、腹腔鏡で手術すべきか」
を判断することは非常に難しいようです。


腹腔鏡で腹腔内をのぞいてみた結果、
予想以上に癒着がひどくて、その場で
開腹手術を行わざるを得ない場合もあるでしょう。

実際に開いてみないとわからないというのが、
一番厄介なようです。

実際には、これらの選択は医師に
任されることになりますが、その時には
年齢、既婚か未婚か、どれほどの苦痛を
ともなう症状があるのか(月経痛、性交痛、
月経過多など) により 治療の手段は
変わってくるでしょう。



《妊娠・出産》
 
まず結論からすると、妊娠、出産もできます。

また出産経験がない女性に多いので、
妊娠出産をすると病気が改善されます。

ただし、きちんと治療せずに放置すれば、
かなり高い確率で不妊症に陥る可能性が
あるでしょう。

卵管が癒着を起こし、閉塞してしまえば
体外受精しか妊娠できる道はなくなって
しまいます。
さらに悪化すれば、妊娠を望めなくなる場合も
あることを知っておくべきです。

このことに関しては、女性としての一生を
左右する選択にもなりうるので、主治医に
納得いくまで話し合いをすることをお勧めします。




    

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