記事書くこと自体が滅茶苦茶久しぶりになります、さぼてんです。


公式よりselection10収録の新規テーマ《サンアバロン》/《サンヴァイン》が紹介されましたので効果や動きについて解説していきます。



①効果の解説



聖種の地霊 サンシード・ゲニウス・ロキ
☆1 地属性 植物族 バニラ 攻撃力0/守備力600

ワン・フォー・ワン」「予想GUY」両方に対応する通常モンスター。後述する「聖天樹の幼精」のリンク素材にする他、「影芽」の特殊召喚条件を満たす、「天双芽」「」で蘇生するなど使い道は多く、デッキから引っ張る手段も「エンジェル・トランペッター」より豊富。ステータスは分相応だが「幼精」がリンク1なので気にならない。



聖蔓の乙女 サンヴァイン・メイデン

☆1 地属性 植物族 攻撃力0/守備力0


このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①EXデッキから特殊召喚された自分フィールドの植物族モンスターを対象とする魔法・罠・モンスターの効果を相手が発動した時に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚し、その効果を無効にする。
②このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分フィールドの「サンアバロン」魔法・罠カード及び「サンヴァイン」魔法・罠カードは相手の効果の対象にならない。


①だけで植物汎用を名乗れる。

どの植物テーマもエクストラデッキのモンスターを切り札に据えているため、彼らへの「無限泡影」などを無効化しつつ盤面にモンスターを増やせます。ただしターン1制限があるのでダブると弱そう。

②でサンアバロン/サンヴァイン魔法罠を「サイクロン」などから守れるのも良い。



聖種の影芽 サンシード・シャドウ

☆1 地属性 植物族 攻撃力0/守備力400
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①自分フィールドに植物族の通常モンスターが存在する場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
②墓地のこのカードを除外し、リンク状態でリンク2以下の自分の、「サンアバロン」モンスターまたは「サンヴァイン」モンスター1体を対象として発動できる。
その同名モンスター1体を効果を無効にしてEXデッキから特殊召喚する。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は植物族モンスターしか特殊召喚できない。 


①によりリンク2が手軽に組めるほか、トランペッターの場合は☆5シンクロや「ハリファイバー」も出せるなどかなり使い勝手の良いモンスター。

②はそもそも条件がかなり分かりにくいですね。

最低でも場に2体はリンクモンスターが存在する必要がありますが、そこにリンクモンスターを追加出来るためリンク4へのアクセスや「アロマセラフィ-ジャスミン」のリリースコスト確保も可能。ただし縛りがあるので「アクセスコード」などは出せません。




聖種の天双芽 サンシード・ツイン

☆2 地属性 植物族 攻撃力0/守備力800
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①自分フィールドに「サンアバロン」リンクモンスターが存在し、このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、自分の墓地のレベル4以下の植物族の通常モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
②墓地のこのカードと自分フィールドのリンクモンスター1体を除外して発動できる。
自分の墓地に同名の植物族リンクモンスターが2体以上存在する場合、その内の1体を選んで特殊召喚する。


「サンアバロン」存在時に場に出すと植物バニラを蘇生します。

「トランペッター」の場合は☆6シンクロも可能。「アロマセラフィ-スイート・マジョラム」で「恵みの風」を用意することで妨害とリソース回収も出来ます。

こいつも②の効果がかなり分かりにくいですが、場のリンク1をコストに墓地からリンク4を蘇生したり出来ます。





聖天樹の幼精 サンアバロン・ドリュアス

リンク1 地属性 植物族 攻撃力0
【リンクマーカー:下】
レベル4以下の植物族モンスター1体
①このカードが「聖種の地霊」を素材としてEXモンスターゾーンにリンク召喚された場合に発動できる。
デッキから「サンヴァイン」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
②このカードは攻撃対象にされない(この効果が適用されたモンスターしか自分フィールドに存在しない状態での相手の攻撃は自分への直接攻撃になる)。
③:1ターンに1度、自分が戦闘・効果でダメージを受けた場合に発動できる。
その数値分だけ自分のLPを回復し、EXデッキから「サンヴァイン」モンスター1体を特殊召喚する。


地霊を素材にすることで魔法罠をサーチする【聖天樹】デッキのキーカードです。

何故かターン制限がないですが、エクストラゾーンに出す必要があるから連打は難しいだろうということでしょうか。後悔すんなよ?


②と③はリンク1~3の「サンアバロン」共通効果であり、③はそれぞれのリンク数まで発動出来ます。

アロマセラフィ-ジャスミン」や「六花精カンザシ」の効果で戦闘破壊耐性を付与することで自爆特攻からの展開も出来ます。

「サンヴァイン」リンクモンスターは基本的にステータスが貧弱な上に「サンアバロン」が効果でフィールドから離れると自壊するので、あまり維持は狙わずリンク素材にする方が良いでしょう。





聖天樹の精霊 サンアバロン・ドリュアデス

リンク2 地属性 植物族 攻撃力0
【リンクマーカー:左下/右下】
「サンアバロン」リンクモンスターを含む植物族モンスター2体
①このカードは攻撃対象にされない(この効果が適用されたモンスターしか自分フィールドに存在しない状態での相手の攻撃は自分への直接攻撃になる)。
②自分が戦闘・効果でダメージを受けた場合に発動できる。その数値分だけ自分のLPを回復し、EXデッキから「サンヴァイン」モンスター1体を特殊召喚する。
この効果は1ターンに2度まで使用できる。


共通効果のみ。故に語ることも無し。





聖天樹の大精霊 サンアバロン・ドリュアノーム

リンク3 地属性 植物族 攻撃力0
【リンクマーカー:左下/右/右下】
植物族モンスター2体以上
①このカードは攻撃対象にされない(この効果が適用されたモンスターしか自分フィールドに存在しない状態での相手の攻撃は自分への直接攻撃になる)。
②1ターンに3度まで、自分が戦闘・効果でダメージを受けた場合に発動できる。
その数値分だけ自分のLPを回復し、EXデッキから「サンヴァイン」モンスター1体を特殊召喚する。
③:1ターンに1度、このリンク先のモンスターが攻撃対象になった時に発動できる。
攻撃を無効にし、その自分のモンスターの位置を、他の自分のメインモンスターゾーンに移動する。


①と②は共通効果、③は攻撃の抑制とモンスターゾーンの移動。こいつで「聖蔓の剣士」を出すと攻撃力が3200となり、ゴヨウ効果も相まって一気に相手の盤面を荒らせます。





聖天樹の大母神 サンアバロン・ドリュアトランティエ

リンク4 地属性 植物族 攻撃力0
【リンクマーカー:上/左下/右/右下】
リンクモンスター2体以上
①このカードがリンク召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「サンアバロン」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
②このカードは相手の効果では破壊されず、攻撃対象にされない(この効果が適用されたモンスターしか自分フィールドに存在しない状態での相手の攻撃は自分への直接攻撃になる)。
③1ターンに1度、このカードのリンク先の自分のリンクモンスター1体をリリースして発動できる。
そのリンクマーカーの数まで、相手フィールドのカードを選んで破壊する。


最終進化形態。ドリュドリュと覚えにくくて大変です。ポケモンかよ。


ドリュアスと違い出すだけで魔法罠サーチ、攻撃だけでなく効果破壊にも耐性がつき、さらに相手のカードを複数枚破壊する効果を持ちます。

現状唯一「聖天樹の開花」の発動条件を満たすモンスターなのでそれをサーチして妨害を構えます。


聖蔓の守護者 サンヴァイン・ガードナー


リンク1 地属性 植物族 ATK 600
【リンクマーカー:上】
植物族の通常モンスター1体
①自分フィールドの「サンアバロン」リンクモンスターが効果でフィールドから離れた場合に発動する。
このカードを破壊する。
②「サンアバロン」リンクモンスターとリンク状態になっているこのカードが相手モンスターと戦闘を行う攻撃宣言時に発動できる。
その戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは半分になる。
③このカードが戦闘で破壊された時に発動できる。
そのダメージステップ終了後にバトルフェイズを終了する。


①は「サンヴァイン」リンクモンスターの共通効果。

蔓は樹が無くなると存在出来ないということでしょうか。


ガードナーらしく戦闘ダメージ半減、バトルフェイズ強制終了の能力を持ちます。

「サンアバロン」は攻撃対象になりませんが、「サンヴァイン」は攻撃対象になるので攻撃を躊躇わせることも出来ます。

他2体も含め「サンヴァイン」モンスターは基本的に「サンアバロン」の効果で出すと考えるべきでしょう。


聖蔓の癒し手 サンヴァイン・ヒーラー

リンク1 地属性 植物族 攻撃力600
【リンクマーカー:上】
植物族の通常モンスター1体
①自分フィールドの「サンアバロン」リンクモンスターが効果でフィールドから離れた場合に発動する。
このカードを破壊する。
②このカードが特殊召喚に成功した場合、フィールドの「サンアバロン」リンクモンスター1体を対象として発動できる。
自分はそのリンクマーカーの数×300LPを回復する。
③自分の植物族リンクモンスターが相手に戦闘ダメージを与えた時に発動できる。
自分は600LP回復する。


癒し手らしく回復に特化した能力。ただしステータスは貧弱、そもそも「サンアバロン」が発動条件としてダメージを受ける必要があるなど若干噛み合ってない感が否めません。




聖蔓の剣士 サンヴァイン・スラッシャー

リンク1 地属性 植物族 攻撃力800
【リンクマーカー:下】
植物族の通常モンスター1体
①自分フィールドの「サンアバロン」リンクモンスターが効果でフィールドから離れた場合に発動する。
このカードを破壊する。
②このカードが特殊召喚に成功した場合、フィールドの「サンアバロン」リンクモンスター1体を対象として発動できる。
このカードの攻撃力は、そのリンクマーカーの数×800アップする。
③このカードが戦闘で相手モンスターを破壊し墓地へ送った時に発動できる。
そのモンスターをリンクモンスターのリンク先となる自分フィールドに効果を無効にして特殊召喚する。


(おそらく)【サンアバロン】デッキのエースとなるモンスター。

剣士らしくシンプルな打点アップに加えてゴヨウ効果、かつ効果無効とはいえ表示形式は不問とかなり高い殺意を持っています。

リンク2の「ドリュアデス」から出しても攻撃力2400とそこそこの打点になるので天双芽で過労死させましょう。


聖蔓の社 サンヴァイン・シュライン

永続魔法
自分フィールドに「サンアバロン」リンクモンスターが存在する場合、手札を1枚墓地へ送ってこのカードを発動できる。
①このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、自分は植物族モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
②1ターンに1度、発動できる。自分の墓地からレベル4以下の植物族の通常モンスター1体を選んで特殊召喚する。
③相手エンドフェイズに、魔法&罠ゾーンの表側表示のこのカードを墓地へ送り、自分の墓地の永続罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを自分の魔法&罠ゾーンにセットする。


1ターンに1度、発動できる。という違和感のある書き方の永続魔法。ドリュアスは基本的にこっちをサーチして自身と②の効果でリンク数を稼ぎドリュアトランティエを目指します。

③で「虚無空間」等汎用永続罠も回収出来ますが、相手ターンのエンドフェイズにセットという事を考えると相手の置物を処理できる「大捕物」や植物族トークンを生成する「漆黒の薔薇の開花」、発動するだけで強力な「聖天樹の開花」等が狙い目でしょうか。



聖天樹の開花 サンアバロン・ブルーミング

永続罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①このカードの発動時の効果処理として、自分フィールドにリンク4以上の植物族リンクモンスターが存在する場合、相手フィールドの全ての表側表示モンスターの効果は無効化される。
②自分の植物族リンクモンスターが戦闘を行うダメージ計算時に発動できる。
そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで、そのリンク先のモンスターの攻撃力の合計分アップする。


発動時に相手モンスター全ての効果を無効にするというとんでもない永続罠。

「サンアバロン」に打点を付与する効果もあるため詰めのカードとして非常に優秀。




ここまでまともに読んだ人は気付いたかもしれませんが、このテーマやたら数が多いです。

その数なんと13枚。


だけならまだ良いのですが、こいつらなんとselection10というパックに収録されます。

それでは公式の紹介文を見てみましょう。

10のカードテーマにフィーチャーしたスペシャルパックが登場!
新規カード35種と各テーマに沿った再録カードも収録!
現環境に合わせた強化や、ファンが求めるデッキ構築ができるなど、テーマごとに最適な調整を実施!


新規カード35種




そのうち13もの枠を占めてしまったのです。

既存10テーマに平等に配られるような文面からやりやがりました。

素直にコレパとかじゃ駄目だったんですかね…



ドローンのOCG化が遠退くから駄目だ



②主な立ち回り


地霊からドリュアスをリンク召喚し、社で地霊を蘇生することでリンク2が出せるようになります。
とはいえドリュアデス出しても木偶の坊なのでまずは「アロマセラフィ-ジャスミン」を優先します。
影芽や「バラガール」、「アロマガーデン」から「アロマージ-ローリエ」をサーチする等でジャスミンのリリースコストを用意し、「スポーア」「イービル・ソーン」等2体分になれるモンスターを出すことで「ドリュアトランティエ」を召喚し「聖天樹の開花」を構える事が出来ます。
後攻なら同じく「ジャスミン」から2体分となるモンスターを出して「ドリュアノーム」を出し、残ったモンスターで自爆特攻から攻撃力3200の「聖蔓の剣士」による強襲も。

基本的に展開を地霊→ドリュアスに依存している為、地霊が出せない、ドリュアスへの誘発、妨害を当てられると苦しくなります。
とはいえ「乙女」による対象耐性もあり、地霊は「レスキューラビット」「ローンファイア・ブロッサム」「おもちゃ箱」「ワン・フォー・ワン」「予想GUY」など多数のカードに対応しているため初動に困ることはないでしょう。




③相性の良いカード



立ち回りでも触れましたが「ジャスミン」のリリースコストとして手札から容易に出せる「バラガール」
植物族がホープザライトニング擬きになる「アロマージ-ローズマリー
モンスターの打点を半減させつつ植物通常モンスターを用意する「ブラック・ガーデン
などが候補になると思います。
一方で社の制約から、汎用のリンクモンスター等は最低限に絞る必要があるでしょう。




④まとめ
地霊からドリュアスをドリュアトランティエまで成長させていくという太いコンセプトとそれを支えるカードが充実しており、また初動も豊富なためかなり安定性の高いデッキに仕上がる印象があります。
一方で所謂捲り性能はそこまで高くないので、環境入りするには物足りないかなぁ…とも。
月末のパックにも植物新規来てるので、その辺との噛み合わせも考えると面白いかもしれません。