アロマテラピー講師のアロマな生活
鈴木清順監督の

ツゴイネルワイゼン


鎌倉の景色をバックに

経過する不思議なストーリー


お気に入りのジャズ喫茶もでてくる


そのシーンを見ているだけで

においがしてくる 埃っぽい匂いが


鎌倉の切り通しの場面が

幻想的な雰囲気を醸し出す


この映画は

あの世とこの世

想像と現実が


ミルフィールのように折り重なっている


生きている人間は本当は死んでいて

死んでいる人が生きているのよ



あの本を返して欲しい

レコードを返して欲しいと


感情の成仏がなされていない

幽霊は何度も訪ねてくる


恨み 嫉妬などの

報われない感情は重く

この世に浸透し居続ける


妻になれなかった無念

前妻のほうばかりみて

こちらを向いてくださらないのと


いつも食べるシーンででてくる女

その姿こそ生きている人間の欲


もしかしたら 

あの世が現実で

この世は夢なのかもしれない


想像が現実で

現実は想像なのかもしれない