カラダの状態を知っておきましょう！

この２年に限ったことではなく以前から言われていたことですが…

日本の女性では、３０代の６０％に程度の差はあるけれど下肢静脈瘤があると言われてるそうです。

血管が紫色に見えたり少し浮き出ているくらいなら、自覚症状はないと思いますが…。

静脈瘤の原因である『長時間の立ち仕事』、『運動不足』、『肥満』などを改善したり、悪化させないための努力を怠ると、静脈瘤は少しずつ増加してしまいます。

悪化すると、数年後には脚のだるさ、重さ、むくみ、疲れやすさなどを訴えるようになってきます。

その後も放置すれば合併症がでてきたり

瘤で血液が固まり血栓ができると、それが流れて肺梗塞や脳血栓など命に関わる疾病になることすらありますから…

気になる方は早めの対処をおすすめします

知っておきたい解剖生理と注意点

運動不足や妊娠などで静脈血の循環障害が起きると、静脈圧は上昇して、静脈は膨れてひどい時は怒張します

逆流を防いでいた弁はうまく働かず、静脈血の逆流が生じてくるんです。

静脈の内膜に炎症が起きたり、血液の滞留で血栓ができるとさらに血流障害が生じてしまい静脈瘤はさらに悪化していくんです。

脚に溜まった血液を心臓に戻すようにマッサージすることはとても良いことです

ですが、このような場合は…

足首から順にふくらはぎ、膝、太腿へとマッサージはしてはいけません

心臓に近い方の太腿から始めて、太腿の血液循環を良くしてから膝を行います。

ふくらはぎからマッサージすると、怒張している静脈に血液が流れ込んで、その上の太腿の血液循環が悪ければふくらはぎに血液が滞留して、一層静脈瘤を悪化させるからです

静脈瘤がある方への施術は、サロンによっては禁忌になってます。

万が一、血栓ができていて飛んでしまったら大変なことになりますし、血管壁がもろくなってる事もありますからね

そこまで悪化する前に、ご自身でできる範囲でケアしておかれると良いと思います

足浴も血行を促しますが…

むくみや脚の疲れにはアロマトリートメントの方が効果的です。

静脈瘤より心臓に近い部位は、通常より少し圧を入れてトリートメントしますが、静脈瘤がある部位とそれより心臓から遠い方の部位を行うときは決して圧を入れずに、心臓に静脈血が戻るように軽く撫でます。

静脈瘤がある場所の血管壁がもろくなってるからです

また、血栓がないとも限らないのでひどい静脈瘤の時は必ず医師に相談してトリートメントの許可が出てから行ってくださいね

静脈やリンパの鬱滞除去、利尿、血管拡張、静脈効果、収斂、血栓溶解などの作用がある精油を選択します

おすすめの精油

サイプレス・サンダルウッド・ジュニパー・シダーウッド・アトラス・パチュリー・ヘリクリサム・レモン

（サブオイルとして…）
オレンジ・キャロットシード・ゼラニウム・ベチパー・マジョラム・ローズマリーベルベノン

臨床ではレモンやサイプレスなど柑橘系や樹木の精油がよく使われますよ

レモンの精油は、

血液やリンパの流れを促進、カラダを温め体内の老廃物を排出してくれます🍋

さらに、血管壁を強化し、特に静脈の流れを改善するので『サイプレス』や『シダーウッド』などとブレンドして静脈瘤の予防に用います

サイプレスの精油は、

体内に滞った余分な水分と老廃物の排出に役立つので下肢のむくみ、肥満、セリュライトにはまず選択したい精油なんです

ホームケアで1番簡単なのは足浴ですかね

天然塩に精油を入れて足を温めれば全身の血流がアップします

ご自宅でトリートメントしたいという場合は

市販の無香料クリームで良いので、精油をブレンドして用いると簡単だと思います

【むくみ・静脈瘤予防のブレンド】

・サイプレス　または　ジュニパー　６滴
・キャロットシード　３滴
・レモン　６滴
・無香料の市販のクリーム　４０g
（ホホバオイルなどでもOK）

※毛細血管を強化する作用と血流促進作用があり冷えの改善に役立つ組み合わせです

足浴後や、入浴後にセルフケアでトリートメントされると翌日の脚の軽さを実感していただけると思います

下半身から心臓に血液を戻すには、ふくらはぎの筋肉の動きもとても大切です

自分のカラダを守るためにも…

歩く時にふくらはぎの筋肉とスネの筋肉（前脛骨筋）をしっかり動かす意識をしてみてくださいね