おはようございます。
アロマセラピー エターナルのセラピスト、妙子です。
最近、周りの方からご家族のうつ病についてご相談を受けました。
夫がうつ病になったのは7年前。
半年の休職を経て、お陰様で一度も再発せずに過ごしています。
うつ病を発症した時、長女が高校受験の真っ只中で、いろいろ大変でしたが、今になれば、うつ病という病を知るための貴重な経験だったと、今では感謝しています。
さて、我が国のうつ病患者数は増加の一途をたどっています。
厚生労働省の調査によると、平成26年、「うつ病などの気分障害で、医療機関を受診している総患者数は111万6千人と、調査を開始して以来、最多となった。」とのことです。
しかし、患者数が増えているにもかかわらず、うつ病への理解はまだまだ浸透していません。
うつ病は、時間はかかるけど、対応を間違えなければ治る可能性が充分にあります。
自分や周囲の人が「うつ病かもしれない」と感じた時、一番にすべきことは休息をとること。
うつ病になりやすいタイプは、
頑張り屋さん
努力家
責任感が強い
弱音を吐かない
頼り甲斐のある人
完璧を求める人
自分に厳しい人
世のため、人のために尽くす人…etc
周囲から、しっかり者として頼られる分、本当は疲れていても顔に出さずに無理を続けて、限界を超えても気づかずに頑張ってしまい、ある時ガクっと動けなくなる…ということなのです。
この時の身体は、想像以上に疲労困憊しているので、とにかく何もせず、させずに休ませること。
頑張り屋さんの本人からすれば、
「休んでる場合じゃない!
寝てる場合じゃない!」と焦る気持ちでも身体が思い通りに動かずに辛いです。
この辛い気持ちに共感してあげることが大切です。
今まで頑張ってきたから、たまには休んでもいいよ。
人生、こんな時もあるよ。
頑張ってきたから、神様がお休みをくれたんだよ。
…私が夫に言い続けた言葉です。
初診での主治医の言葉を借りれば、
「うつ病は放電し切った電池のようなものだから、とにかく充電すること。間違っても気晴らしに温泉なんて連れて行かないでね」この一言が今でも忘れられません。
患者さんの周りにいる人のつとめは、
何もできなくなってしまった患者さんの「今」をまるごと受け止めることです。
頑張っていた時も、頑張れない今も、同じ人。
患者さんが何より恐怖に感じることは
「こんな私を、みんな残念に思っているのではないか?
こんな私は人として認めてもらえない。
何もできない私に、みんな失望している。
何もできない私は価値がない。」などなど。
これらの不安が心を支配しているので、一つ一つ、時間をかけて安心させていくこと。
何もできなくても、今のあなたも大切な人。どんなあなたもかけがえのない人。
ただ、そこに居てくれれば嬉しい」
というメッセージを与え続けること。
忍耐強く、時間をかけて、病んだ心には、その愛すら届かない時もあるけれど、必ず届くと信じて続けていくことです。
うつ病を正しく理解すれば、克服できる道は必ずあります。
頑張って頑張って、最後は病に追い詰められて命を失うなんてこと、絶対にあって欲しくない。
悩んでいる方がいらしたら、遠慮しないで相談してくださいね。
全ての人が、自分自身の価値に誇りを持って、互いに尊重しあえる社会になりますように。