▲人生には目標がなければならない。目標がなければ、本当には、何しようもできない。努力するまえに努力の対象を一つにしぼらなければならない---これが人間の特徴である。学期の終わりに試験がないと、勉強が非常にやりにくいのはそのためである。多くの人が学校や大学を出てしまうと、もう勉強しなくなるというのも、はや
りそのためである。学校では目標があった。だから勉強もした。だがいまは努力の目標がない。だから努力しようとしない。いまニートと呼ばれる人が多くなるのはやはり自分の目標がないか若しくは非現実な高い目標を設定して達成できなく失望するかと思う。
▲目標を持つことによって進歩したかどうかがわかる。目標がなければ、じぶんは進歩したのかしないのか、分からない。目標は物さしと基準を提供してくれる。明確な目標を設定したとき、はじめてわれわれは、自分が正しい方向にむかっているかどうかを知ることができる。目標を自覚することによってのみ、われわれは自己満足という怖るべき無気力から救われるのである。
▲目標は手の届かないところにおかれなければならぬ。理想とはそういうものなのである。達成できる目標をおいたのでは、それを達成してしまったら、もはや征服すべき世界はないということになる。そうなれば、人生は無気力と停滞におち込むほかはない。これに反して、つねに輝く目標を前方に認めるとき、われわれは日の暮れるまでそれをめざして努力するであろう。


