
かぼちゃんは言いました。
「あのね、鶴さん作ったら病気さんいなくなっちゃうんだよ。」
かぼちゃんは病気でした。
「だからね、かぼちゃん、鶴さん作るの!」
かぼちゃんは、いつもお絵かきしている画用紙を折り紙くらいの大きさに破りました。
「強い鶴さん作るの。」
小さい手で、広くて分厚くて真っ白な画用紙を丁寧に折っていきます。
「かぼちゃん、鶴さんとお話出来るんだよ。」
出来上がったのは、ボロボロでクシャクシャな、だけど大きくてまだ何も描かれていない真っ白な一羽の鶴。
それは、まだ見ぬ未来を持っているかぼちゃんの様な素敵な鶴。
「病気さん、いなくなるかなぁ。かぼちゃんの中にはね、悪いバイ菌さんがいるの。かぼちゃん嫌だなぁ。バイ菌さん、嫌だなぁ。」
かぼちゃんは一粒の涙を流し、そのまま夢の中に…。
"大丈夫だよ"
"誰にでも未来はあるんだよ"
"皆、強ければ弱いの"
かぼちゃんは鶴を握りしめて寝ていました。
そして、ハッと起きてかぼちゃんはびっくり。
その鶴はかぼちゃんの涙で濡れていました。
ボロボロでクシャクシャな鶴が、もっとグチャグチャに…。
でもね、鶴の形には変わりなかった。
かぼちゃんが真っ白で分厚い画用紙で作った鶴。
それは紛れもなく
「強い鶴。」
かぼちゃんは決めました。
「あのね、かぼちゃんね、鶴さんにね、毎日ちょっとずつ色塗ってくの。」
毎日違う色。
いろんな色。
暗い色。明るい色。
たくさんあるけど、未来の色は決まってないんだね。
決めるんじゃない、わかってくるんだね。
「あのね、かぼちゃん、鶴さんとお話出来るんだよ。」
かぼちゃん、その鶴はね、かぼちゃん自身なんだよ。
幸せ それは 未来
未来があることって、こんなに幸せだったんだね。
誰かが言いました。
"大丈夫だよ"
って…。
