こんにちは
アルムトリ歯科公式ブログです😊![]()
近年、「当日ラミネート」という言葉を
よく耳にするようになりました。
その裏側にあるのが、
“ミリング方式” と呼ばれる
最新の製作技術です。
今回は、歯科専門の立場から
ミリング方式の
仕組み・特徴・メリット・デメリット を
わかりやすく解説します![]()
ミリング方式とは?
「ミリング(Milling)」とは、
ブロック状の材料を機械で削り出して
成形する製作方法のことを指します。
ラミネートベニアやクラウン、
インレーなど、歯を補う“補綴物(ほてつぶつ)”の
ほとんどに利用できる技術です。
🔧 制作の流れ
1. 口腔スキャナーで歯の形をデジタルスキャン
2. スキャンデータをもとに、
技工士がパソコン上でデザイン
3. デザインデータを専用の
ミリングマシンに送信
4. 機械がブロックを削り出してラミネートを成形
この工程すべてがデジタルで完結するため、
ラミネート1枚につき
約15〜40分程度で仕上がります![]()
そのスピードこそが、
「当日ラミネート」を可能にする最大の理由です。
ミリング方式のメリットとデメリット
|
項目 |
メリット |
デメリット |
|
製作時間 |
当日仕上げが可能。スピードが非常に速い。 |
— |
|
薄さ |
比較的厚みのある設計が可能。 |
薄く削る際、振動によって割れるリスクがある。 |
|
適合度(フィット感) |
十分高い精度が得られる。 |
プレッシング方式に比べると、わずかに精密度が劣る。 |
「当日ラミネート」が可能な理由
ミリング方式は完全デジタルで、
スキャン・設計・削り出しがすぐに行えるため、
来院当日に仕上がりを
受け取れるのが大きな魅力です。
このため、
「短期間で歯を整えたい」
「特別なイベントに合わせて治療したい」
といった方に人気があります。
最近では、ミリング設備を
導入する歯科医院も増えており、
技術的にはどの医院でも
導入可能な一般的システムとなっています。
ミリング方式の限界と注意点
⚙️ 薄く削ることの難しさ
削り出しの際には微細な振動が発生します。
そのため、非常に薄く削ろうとすると割れやすく、
全体を均一に薄く仕上げるのは
難しいという課題があります![]()
このため、技工士がミリング後に
手作業で微調整・仕上げを行うケースもあります。
🪛 設備による精度の差
ミリングマシンには
「3軸」「4軸」「5軸」といった構造の違いがあり、
軸が多いほど繊細で
精密な削り出しが可能になります。
また、削るためのバー(刃)も
使用回数を重ねると摩耗し、
精度がわずかに落ちる原因になることがあります。
そのため、設備の性能や
メンテナンス状態によって仕上がりの精度に
差が出る点も、知っておくと安心です。
他の製作方式との比較と選び方
ラミネートの製作方式には主に3種類あります。
|
方式 |
特徴 |
|
ミリング方式 |
デジタル加工。スピーディーで当日仕上げ可能。 |
|
プレッシング方式 |
圧力をかけて成形。精密で自然な仕上がり。 |
|
ビルドアップ方式 |
手作業で積層形成。繊細な色味と質感を表現可能。 |
どの方式にも長所・短所があります。
専門家の間では、
・時間に余裕がある場合
→ プレッシング方式
・当日仕上げを希望する場合
→ ミリング方式
と使い分けることが一般的です。
大切なのは「どの方式が優れているか」ではなく、
ご自身の目的や
治療スケジュールに合った方式を選ぶことです。
まとめ
ミリング方式は、
・デジタル技術でスピーディーに製作できる
・当日仕上げが可能
という大きなメリットがあります。
一方で、
・薄く削る精度には限界がある
・機械性能により仕上がりに差が出る
という専門的な制約も存在します。
つまり、
「時間を優先するか」「精密さを重視するか」
によって、最適な製作方法は異なります。
歯科医とよく相談し、
ご自身の目的に最も合った方法を選ぶことが、
美しく長持ちするラミネートへの第一歩です![]()
アルムトリ歯科では
患者様一人ひとりのご希望に合わせ
丁寧なカウンセリングを行い
最適な治療プランをご提案いたします。
ご相談、お問い合わせは
公式LINEで承っております![]()
![]()
お気軽にお問い合わせください![]()
LINEID:@086bhmfg
Instagram:https://www.instagram.com/armtree.jp/
アルムトリ歯科は
患者様に安心して
診療・治療を受けることができるよう
治療の全過程において
院長と患者様とのコミュニケーションを行い、
満足できる結果を出せるよう努めています🙇




