土曜日の夜、いろんな番組をちゃかちゃか変えながら
テレビを見ていた。
ふと、観たことのある顔が。
今年、アルゼンチンタンゴ世界大会で一位となった
山尾夫妻 だった。
タンゴのパーティで何度も見かけたこともあるし、
ひろしさんにも踊っっていただいたことがある。
彼らが優勝したニュースも、ニュースゼロという番組で
ふいに知った。
タンゴというと、情熱的で激しいショーのイメージを
誰もが思い浮かべる。
けれど、タンゴを好きな人は、踊りながら
繊細なコミュニケーションを楽しむ。
山尾夫妻は、サロン部門で世界一となる以前にも、
ステージ部門でも三位になったことがあったそうだ。
飛んだり、回転したり、激しいパフォーマンスが多い中、
夫妻の”歩く”タンゴは、審査員の胸を打ったそうだ。
NHKのトップランナーという番組だった。
司会のやぶうちさん、しほさんとも、
お二人がインタビューに応えるそれぞれの姿に、
”いっしょに歩く”という意味を感じ取って
胸がいっぱになった様子。
あんな風にともに歩くことができたら素敵だな、と
素直に思いました。そして、純粋に、タンゴが好きで
人生を賭けてきたお二人に、心から拍手を贈ります。
別れたり、新しいパートナーとくっついたり、
激しい男女の関係が当たり前のようなタンゴの世界。
けれど、本当に素敵だな、と思うのは、
真の愛情に満ちたカップルの踊りを見たときです。
踊る二人の間に流れるものが、演出であるのか、
本物であるのかは、素人の私にも敏感に
伝わってくるからではないでしょうか。
演出であれば、技術の高さが問われる。
本物であれば、素直に胸に響いてくる。
技術を超えるのが、本物の力なのでしょう。