幻想の名の国で勝利を手にしてみるがいいー。僕の大好きなアースウィンドファイアーの一節から、へのリスペクトとインスパイアを添えて。心地良い空しさである。土曜は私服可と知っていて、いも通りスーツを着て出社。スーツが固定化し、私服は着て行かなくなった。一部の社員からはまだあの記憶をと揶揄されるが、構いやしない。スーツは嫌いではないし、いっそ休日の外出もスーツにしたいくらいだ。嘗ては僕もクラブののようなファッションに身を固めてみたり、その他いろいろやんちゃもしたがもういい歳だと自他共にそういう認識で居たくなりもしている。とはいえ、ポロシャツにチパンは似合いたくないという抵抗が、スーツに走らせているんだろう、な。出社こそすれ、仕事はない。上司はちゃっかり休みをとってたし、客先も休み。売上は普段からやっといてあるから、今日やるまでもない。さきの三日で相当の削りがあった分、思い切ってのらくらやることにした。過ぎてしまえばあの三日間も大したことにならなくなっていて、こうやってこの五年半をやってきたのかと振り返る。全て、過去の話。先のことは、これから積んでいくこと。が、この過去のおかげで、僕はまだこの足で立ち、幽閉されずに解放されていることも、また識る。今にも失われてしまったような、ファンタジーの世界で生きる望みは、未だ持っている。定時で締め、今日も解放された。幾許かの余暇に、ソッと心の虚しさも、開放する。共にくる哀しさも、いけないものではない。過去にあった戦により得、安らぎと引き替えにそれを喪った。解放されても続く。終わることない今こそ、その瞬間得て、喪いゆく証だったのだろうと、思うときがくる。いか。終わることなく、誰もが駆け巡るだろう。果てもない旅で、幻想を求めて。そこに、トラもコメも、在りはしません。
