ちょっと長い話です。
最近では、連れ子がいる再婚を
「ステップ家族」というそうですね。
私はとても素敵な言い方だなと思うんです。
周りにも数人、
私よりも人生経験豊富な
ステップ家族の友だちもいます。
でも、自分の友達だけに、
「ステップ家族の親」側のことを知ったり、
感じることは多いけど、
「ステップ家族の子ども」側のことを
知ることは少ないです。
そんな数少ない子ども側のことの話。
コロナが蔓延する2年ほど前に遡ります。
小2娘の隣のクラスに
Eちゃんが転校してきました。
隣のクラスだったから、
あんまりよくわからないのだけど、
気がついたら娘と仲良くなり、
家に遊びに来るようになりました。
うちの娘よりかなり身長が高く、
丁寧に挨拶をしてくれる
とてもいい子だったのですけど、
少しだけ問題が・・・。
ときどき、おかえりの時間になっても、
帰ってくれないことがあって
外も暗く
もうこれ以上はひとりで帰らせるのは
無理だなと判断して、
車で送ろうとすると、
スッと消えて帰ってしまう。
そんなことが2回あったから
ママ友に相談して
Eちゃんママと連絡取れる人を探したけど、
誰も知らない。
娘に家を聞いても知らない。
家に急いで帰りたくない。
家を知られたくない。
Eちゃんママも周りと関わりを持ちたくないタイプ。
そういう空気がバンバン伝わってくるんです。
でも、Eちゃんが帰るときに
何かあってもいけないし。
流石に学校に相談しようと思っていた土曜日のこと
ショッピングセンターに娘と2人でいたら、
目の前にEちゃんが!
フレンドリーが服着て歩いている我が娘。
「あっ!Eちゃーーーーん!」
と、突進して思いっきりハグ!!!!
そして、押し倒す!
ギャーーーーっまた、
娘がやらかした!
Eちゃんの隣にいた
Eちゃんママと思われる女性も目がテン!
私よりも少し年上ぐらいのとても綺麗な女性。
申し訳なくて
「うちの娘がすいません💦
フレンドリーな子で
いつも友達見つけるとこうなんです💦」
と、言い訳していると
その女性が急に泣きだしたんです。
えーーーっ!
状況もよくわからず、
そのままなわけにもいかず・・・
とりあえず、その女性と
近くのベンチにすわり
娘とEちゃんには200円を渡して、
目が届く位置にあった
ゲームコーナーに行ってもらいました。
しばらくして、落ち着かれた
その女性とお話ししました。
Eちゃんママと思っていたその女性は、
Eちゃんのおばあちゃんだったんです。
めっちゃ若いおばあちゃん👵!
Eちゃんのおばあちゃんからのお話。
Eちゃんは去年まで、
おばあちゃんと一緒に暮らしていたそう。
でも、小1でこちらに引っ越してきて、
しばらく不登校になっていたんだとか。
そして最近、学校に行けるようになったんですと。
孫のことは気になってるけど、
新しい暮らしのこともあって、
おばあちゃんもあんまりお話が聞けて
いなかったんだとか。
でも今日は両親が仕事だからと、
おばあちゃん家にひさしぶりに
来ることになった。
その途中で買い物に来たところで、
私と娘に遭遇したそう。
で、なんで泣かれたかというと、
「こんな仲良くしてくれる友だちが
いてくれて!もう本当嬉しくて!」
って、『超、嬉し泣き』ということだった。
なんか、ここまで聴くと、
Eちゃんが、学校に通えるようになるまでに
いろいろな壁があっただろうこと、
そして、とても複雑なご家庭だろうと
こちらも察するわけで・・・
でも、こちらも安心材料は欲しいわけで・・・
なので、
うちの家によく遊びに来てくれること、
とても行儀良く仲良く過ごしていること、
でも、ときどきおかえり時間を
過ぎてしまうことがあるから、
お母さんと連絡が取れるようにお願いしました。
しばらくして、Eちゃんのお母さんから連絡をもらい、
お互いに連絡先を交換できました。
Eちゃんのお母さんめちゃ若かった!
そして、Eちゃんとは逆に身長が低め。
150センチないんじゃないかなぁ。
Eちゃんいわく18歳でEちゃんを産んでるらしい。
それからは頻繁に
遊びに来るようになったEちゃん。
そんなある日
「今日はお母さんが仕事で
家にいないから・・・
家に帰りたくない」というんです。
Eちゃんのお母さん
仕事だから電話出ないかも・・・
と、思いながらお電話すると、
スッと電話に出てくれました。
お話をして、
「よかったらうちで夜ご飯食べてもらってもいい?
帰りは送るよ。」
と、尋ねたら
「いいんですか?!すぐ主人に確認します!」って、
しばらくして、よろしくお願いします。
と折り返しがありました。
その日はうちでごはんを食べて、
Eちゃんを車でおうちに送ると、
お父さんらしき人が
家から出てきて
とても丁寧にお礼を言ってくれました。
そんなやりとりをしていると、
根掘り葉掘りきくわけではないけど、
なんとなくEちゃん家族がステップ家族で
あることをこちらも悟るわけで。
おそらく、
この日はお母さんが夜勤仕事とかで
帰りが遅かった。
お父さんとふたりっきりのごはんが気まずかった。
そんな感じがくみとれてしまった。
それからはときどきEちゃんが
帰りたくないと言った時だけ、
うちでごはんを食べていくことがありました。
それから1年経った秋の頃ぐらいから、
Eちゃんが家に帰りたくないと言わなくなりました。
尋ねてみるとお母さんが仕事を休んで
家にいるからというのです。
そんなある日、娘とEちゃんが
我が家で遊んでいると
突然娘が私に向かって
「あのねー!今度Eちゃんのお母さん
赤ちゃん産むんだって!いいなぁー」
と、無邪気に言う
それに呼応して
「でも、私は赤ちゃんいらなーい!
だって、気持ち悪いって吐いてるんだもん」
って、Eちゃんが言う。
Eちゃんのママがどんな状況なのか
また、Eちゃんの複雑な心境が
いろいろ伝わってくるんです。
気がつけ!我が娘!
娘にはあんまりうまく伝わらず、
我が家に来るたびに「赤ちゃん」の話に、
その度にEちゃんは、
「赤ちゃんいらない」
「私は、赤ちゃん産みたくない」
と、言う。
そんな状況だし、
このまま、娘といるのイヤになって
Eちゃん来なくなるかなって思っていたけど、
なぜか遊びに来るという不思議な状況に。
そして毎回同じ会話。
日に日に赤ちゃんへの嫉妬が溜まっていることは
明らかにわかる。
そんなところから、
少し時間が経ってクリスマス。
Eちゃんも含めた友だち数名で
我が家でパーティーをすることに。
お菓子を食べて、プレゼント交換して、
ゲームして、走り回って、
まぁ、子どもが束になれば大騒ぎ。
子どもたちが2階に行ったあいたすきに、
椅子で休憩をしていると、
「ねぇねぇ、おばちゃん。
私の宝物を見て欲しいのだけどいい?」
と、ひとりでEちゃんが私のところにやってきました。
そして、
『お母さんとのプリクラ』
『おばあちゃんとお揃いの財布』など
いろいろと大切な宝物を見せてくれました。
その中に青い封筒がありました。
「おばちゃん読んで!」
とその青い封筒を差し出されました。
そんなに気にせずにあけて見てみると・・・
おそらく最近、お父さんからもらった、
Eちゃんへのお手紙でした。
さすがにこれは・・・と思って
「Eちゃん。これは本当に宝物で
あまり人に見せずに大切にした方がいいよ」と、
お返しをしたら、
「ううん。読めない漢字があって
おばちゃんに一緒に読んで欲しいの。」
と・・・
ここから察するに読みたいけど
わからない漢字があったり、
意味が分かりづらい表現があって、
うまく読めない。
お父さんにもお母さんには
読めないと言い出せなくて・・・
でも、この中のことは
大切なことが書いてあることは理解している。
だから、しっかりと知りたい。
そういう思いが伝わってきました。
ご家族のことに踏み入って
申し訳ないと思いながら、
Eちゃんとふたりで読みました。
『一年前にママと結婚して、Eと家族になって、
こっちにきてくれたけど、
なかなか学校に馴染めなくて、
大変だったね。
今、元気に学校にいけるようになって、
笑顔が増えてホッとしてます。
また辛くなったときには、
いつでも言ってください。
僕にとってママもEも
サンタさんからもらった、
最高のプレゼントです。
これから一歩ずつ一緒に家族になろう。』
他にも書いてあったけどかいつまむと
こんな感じの内容だった。
お父さんの決意も感じる、
とても思いのこもったお手紙。
ひとつひとつ噛み砕いてEちゃんに伝えました。
読み終わってからは、
なにごともなかったように遊びに行ってしまった。
その後からはコロナ休校も始まり、
クラスも相変わらず別々。
Eちゃんがうちに遊びに来ることがなくなりました。
娘に聞くと学校では、
Eちゃんと仲良くお話ししたり、
遊んだりはしているという。
そして、
今日の出来事。
成長期であっという間に上靴が
小さくなってしまった娘と
上靴を買いにショッピングセンターへ。
センター内で
私より背の高い女性が赤ちゃんを抱いて、
男性と仲良く話しながらラーメン屋から
出てきました。
でもその女性がめちゃ若くて、
高校生ぐらい?
赤ちゃんを抱いているには違和感あり過ぎて
目が離せずにいると
その後ろから、
もうひとり背の低い女性が出てきて私を見て、
「あっ!いつもお世話になっています」って。
そして、我が娘も高校生ぐらいに見えたその女性に
「あっ!Eちゃん!!!」
えっ🤯?!?!
Eちゃん?めちゃ身長高いんですけど!
160センチ以上あるんじゃない?
大混乱だけど、
この赤ちゃんが
Eちゃんの兄弟っていうことは理解。
とりあえず、
「Eちゃんの弟君?超可愛い😍」って、
声をかけたらEちゃんからも
「うん❣️」と
弟君をぎゅーっと抱きしめて
元気な応えが返ってきた。
それを微笑ましく見てるご両親。
あぁ。いろいろ乗り越えたんだな。って、
まだまだ乗り越える壁はあるけど、
ご家族で乗り越えてくれるといいな。