2023.2.4
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=旧荒井八郎商店事務所兼主屋=(登録有形文化財)
竣工 1937年(昭和12年)
施主の荒井八郎は、旧忍町出身の実業家であり政治家です。東京で足袋見習修行ののち、1917年(大正6年)に独立して忍町で足袋製造業を始め、業界屈指の規模に成長させました。行田足袋被服工業組合理事、全日本足袋工業組合連合会理事、日本足袋共同販売取締役や忍商工会議所会頭、忍町農業会長などを務め、政界では、忍町会議員、埼玉県会議員、参議院議員を務めましたが、1950年(昭和25年)に病で亡くなりました。
「足袋御殿」と呼ばれた建物は、行田の迎賓館として使われ、1946年(昭和21年)に昭和天皇が訪れたほか多くの政財界人が訪れました。1965年(昭和40年)に競売にかけられるまで事務所として使用されました。
1995年(平成7年)にチューブオートサービスが土地を取得し、懐石料理店「彩々亭」として利用されましたが、この店もコロナの影響なのか2020年8月1日から無期限休業となって、そのまま閉業してしまったようです。
土地と建物の所有者から、建物の解体を検討しているという話があったようですが、足袋産業の隆盛を現代に伝える建物であることから、行田市は所有者より土地と建物を取得することにしたようです。
今後の活用が楽しみですが、忍城など観光地から少し離れているのが難点ですね。
PowerPoint プレゼンテーション (gyoda.lg.jp)
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=旧荒井八郎商店洋館=(登録有形文化財)
竣工 1935年(昭和10年)