祝日経平均株価2万円突破。
2015年4月10日(金)に日経平均は15年ぶりに2万円の大台を一時的にではありましたが、回復して夜のニュースはどこもかしこもその話題にふれていました。私は昼休みにそのことを知ったわけですが、2万突破したという割には保有株は下がっているし、全体的にそこまでの過熱感がなく、いったいどこが勢いづかせているんだろうかと思ってしまうぐらい。まぁ、高値を更新する一方で、売り方が続々と湧いてくるから、それをこなして上昇し続けるのは容易なことじゃないかなと思います。しかも、15年ぶりの水準、ここから買うとなるとかなりの勇気が必要ですよね。いったい次の節目は何年につけたいくらなんだろうか。

2000年って私は中学1年ぐらいでしょうか、、、中学校に入ってから多少なりとも経済について興味を持ち始め、将来は銀行員になりたいなんて思い始めたのもそのぐらいかなぁ(汗) ライブドアバブルの時に株式投資に興味を持ち始めて、投資をしていた友人のお母さんといろいろ投資の話をしてみたり、そして、大学に入ってついに実現した投資への参入。船出はあまりにも厳しいものでしたね。サブプライムショックとそれに続くリーマンショックで本当にどん底からのスタート。でも、100年に一度とか言われるいわゆる恐慌を体験できたのは今思えばラッキーだったのかなって思っています。
株は趣味の1つになっているからいまだに続けていられるんでしょうね。しかも実益を伴っている。仕事にはないエキサイティングな世界ですし。。。

さて、簿記の試験は6月だというのに、新年に入ってそうそう忙しかったというのは言い訳にしかなりませんが、完全にスタミナ切れとなってしまって、最近では全く勉強をしていません。完全にあきらめの境地ですね。通勤で読んでいたテキストも最近は、小説に変わり、読書にのめりこんでいますが、また、6月にいくらか知りませんがお金を払って継続しなければならないなんて。

今読んでいるのは高杉良の『虚像の政商 上/下』 先日大阪出張の際に中古の本屋で見つけたもので、ちょうどブックオフオンラインで注文しようかと思っていたもの。
内容はオリックスの宮内義彦を中心に書かれており、その成立から社長へと上り詰めて独裁者然の振る舞いと、政治をも利用して儲けて儲けて儲けまくる、金儲け第一主義と、上巻はそんなところでしょうか。
ただ、最初はやり手社長のように書かれていますが、どんどん独裁者、ワンマン社長のにおいが強くなっていきます。下巻はまだ読み始めてばかりですが、村上ファンドの登場と、労働者派遣法が焦点なのかなといったところ。実際の宮内氏がどうなのかわかりませんが、リース業の草分けで銀行よりも格下だと思われたオリックスを取扱高10兆円のリースから不動産、銀行など広範な事業を抱える一大企業にしたのは間違いなくこの人であるのは確か。今や、オリックスが何の企業なのかさっぱりわかりません。巨大化するにあたってそのやり口がどんなものなのかは詳しくは知りませんが、先見の明があったことと、そして力があったことは認める必要があります。ただし、規制改革だとか、アメリカから日本を守るなんて言うたいそうな題目の裏に、オリックスの利益があったとしたらそれはどうなのか。。。ま、小説なので脚色されている部分はあるかもしれませんけどね。

あと、ずいぶん前に読み終わったワタミの創業者、渡邊美樹をモデルにした『青年社長 上/下』 この小説の中では、とはいってもこれってほぼノンフィクションのような内容だと思うんですが、渡邊氏の黒い部分は書かれていなくて、ものすごいバイタリティとリーダーシップ、そして強運の持ち主で、会社が追い込まれる逆境時には必ず誰かが手を差し伸べてくれて、ジャンプ台になってさらに会社が飛躍する。そう、おそらくこの人であればきっと成功するという絶大な信頼感と、人巻き込むことにたけていたんだろうということが読み取れます。
別に渡邊氏が素晴らしい人だというつもりはありませんが、オリックスの宮内氏同様、創業から死ぬ気で這い上がって外食産業を本当の意味で「産業」にしたことは認めないといけない気がします。彼の過激な発言も、自分も苦労したんだから、その程度のことで弱音を吐くなという思いから出てくるのかもしれませんが、創業当時の苦労を知る社員だってそのバイタリティについていけないところがあったのだから、ワタミが確立した後に入ってきた従業員や社員に「自分はもっと苦労した、甘い」ということを言ったところで始まらないと思います。何となく、規模が小さくて社員の顔が見え、みんな同じ方向を目指しているうちはよかったんでしょうけど、大規模化と人材の多様化の過程で、統制が取れなくなって、いってみれば異端児が出てくるわけですが、そういう人を無理やり同じ方向に向けさせようとして軋轢が生じたり、恐怖政治の形でまとめようとしたのかなと邪推しています。
いくら創業者だって、宗教の教祖じゃあるまいし、みんながみんなトップを崇め奉るはずがありません。
しかも、渡邊氏も権力志向というか、政治を使って利益の誘導をしている感が否めませんし。

先日読み終わったのが、『新巨大証券 上/下』 1990年代のバブル崩壊後の金融業界、特に証券会社と企業との間の飛ばしやにぎり(元本と利益保証??)に焦点があてられています。最近読んだのに、特に印象が残っていない、、、でも、金融小説の筆頭たる高杉良だけあって、やっぱり金融関係は読みごたえがあるのは事実です。
今読みたいのが長銀破綻について書かれた『ザ 外資』とカネボウ、千代田生命について書かれたものがあったはずなので、それらは今あるものが読み終わったら買いたいと思います。やっぱり、成功した企業よりも消えていった企業の方が魅力的ですよね。。。

今日は昼から3月末で会社を退社された方と有楽町で食事をしてきます。ホント、食べたり遊ぶときはいいのに、勉強となるとこうダメなんだろうか。。。