2023.6.3 倉敷美観地区の要の建物となっている倉敷館

=倉敷館(旧:倉敷町役場)=(登録有形文化財)

竣工 1917年(大正6年)

江戸時代にこの場所には庄屋植田氏の屋敷があり、1841年(天保12年)にこの場所に村会所が設置されました。村会所はそのまま町役場となり、1916年(大正5年)に着工、1917年(大正6年)に現在の建物が竣工しました。倉敷町は1928年(昭和3年)に倉敷市となり、市になってからは市役所として使用されましたが、手狭となったとこから1932年(昭和7年)に市役所機能は移転し、その後この建物は倉敷市公益質屋、倉敷市農業共済組合事務所、倉庫などに転用されました。

1968年(昭和43年)に老朽化した建物の保存の声が市民から上がり、1971年(昭和46年)に建物を改修し、翌年より倉敷館という観光案内所兼休憩所として一般公開されています。

④1階には観光案内所があります。

⑥2階は休憩所です。

⑪書状集箱 倉敷館の横には古そうなポストがあります。これは、1871年(明治4年)の郵便事業創業当時に使用していたものと同じ形のもので、景観に合わせて設置されたポストです。飾りではなく、ほかのポスト同様投函ができるそうです。