私が初体験は18になってすぐの時だった。

本名なのかもわからない

名字もわからない

その男は、あつしと名乗っていた。

これからたくさんの経験があるのだからと

僕と練習をしておこう。

とても危険な言葉が

なにも知らない私の好奇心を

くすぐってしまった。


私の家庭は小さい頃から母子家庭で

父親がいないからこそ

本当の父親以上に厳しく育てられた。

母は私に


「お母さんと同じ失敗をするな。お母さんは初めて付き合ったお父さんと結婚して失敗した。まじめに生きなさい、大学までいきなさい。高校を卒業するまで誰とも付き合ってはいけないよ。」

私は、母がとても怖かった。
怒られるくらいなら母の言うことを聞こうと決め
大学も決まりあとは、高校の卒業式を待つのみというところで現れたあつしという男性は

もうすぐ卒業という気持ちと付き合うではなく練習という言葉が私を動かしてしまったのだ。

あつしさんは、30代。
17~18歳のなにも知らない私には
大人にしてくれる安心材料だった。




初めてのキスも初めてのsexも
あつしさんだった。



そして2ヶ月後、私は高校を卒業した。