昔々、あるところに
一匹のオオカミがいました。
皆の人気者で
自分でも、自分が好きだ!と胸はって言えるような
誰からも愛されるオオカミでした。
たくさんの愛に包まれた
周りも自分も大好きなオオカミ。
しかし、一つだけ自分の嫌いなところがあります。
オオカミに産まれた事です。
それがオオカミの自分にとってただひとつ許せない事だったのです。
そんなオオカミは
いつも花を抱えています
そして、
一人の人間の女の子に恋をしています。
その女の子はとても可愛く、とても優しくいつも友達と笑っていて
けどどこか少し苦しそうで…
オオカミには、心の奥に何かきゅうくつに押し込まれている物があるように感じていました。
そこでオオカミはアイリスの花をあつめました。
アイリスの花を渡せば女の子の心の奥まで晴れてくれるだろう、と思っていたのです。
花を抱えたオオカミは
女の子のところへ向かいます。
走って走って向かいます
会いたくて会いたくて向かいます。
やっと女の子の姿が見えました
しかし、オオカミは涙を流します。
あと一歩の勇気がありません
オオカミは気づいています
住む世界が違うこと、
自分がオオカミだということ。
人間として生まれていれば
胸をはって花を届けにいける。
オオカミは考えました。
オオカミは探しました。
これなら今の僕が渡しても大丈夫だ!
【再会】この言葉をもって走ります。
次、また会いにくる
必ず再び会いにくる。
女の子はオオカミを見ると
笑って言ってくれました。
『まってる!』
オオカミは再び涙を流します
あったかいあったかい涙でした。
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