お久しぶりです。

こんにちは♪

 

 

あれから~
絵本、児童書、本を

ちょこちょこ読みました。


その中で私の中でのダントツは、
寺地はるなさんの
『水を縫う』です。

 

寺地はるな

集英社

2020.5.26出版

 

「男なのに」刺繍が好きな弟の清澄。「女なのに」かわいいものが苦手な姉の水青。「愛情豊かな母親」になれなかったさつ子。「まっとうな父親」になれなかった全と、その友人・黒田。「いいお嫁さん」になるよう育てられた祖母・文枝。普通の人なんていない。普通の家族なんてない。世の中の“普通”を踏み越えていく、6人の家族の物語。

 

・・・・・・

 

「女なのに」

「愛情豊かな母親になれなかった」

「いいお嫁さん」になるように育てられた

 

「普通」ってなに??

 

どの立場の人の中にも、私の一部分があって、・・・おはなしのストーリーもすごくよくて、『水を縫う』って表題もピッタリで。最後の水を縫ったものが、ありありと目に浮かび、感動とともに寺地はるなさんに出逢えてよかった!とまたまた思いました。

 

こちら図書館で借りた本。

ノートにことばいっぱい書き写しました。

 

その中から最初に書いたことば

ただ、僕があの時気づいてしまっただけだ。自分が楽しいふりをしていることに。

 いつもひとりだった。

 教科書を忘れた時に気軽に借りる相手がいないのは、心もとない。ひとりぽつんと弁当を食べるのは、さびしい。

でも、さびしさをごまかすために、自分の好きなことを好きではないふりをするのは、好きではないことを好きなふりするより、もっともっとさびしい。

 好きなものを追い求めることは、楽しいと同時にとても苦しい。その苦しさに堪える覚悟が、僕にはあるのか。

 

 

*****

 

 

あまりによかったので、図書館の予約が待ちきれずにこちらは購入して読みました。

 

寺地はるな

PHP研究所

2021.9.23初版

 

 

大阪の心斎橋からほど近いエリアにある「空堀商店街」。 
そこには、兄妹二人が営むガラス工房があった。 

兄の道は幼い頃から落ち着きがなく、コミュニケーションが苦手で、「みんな」に協調したり、他人の気持ちに共感したりすることができない。 
妹の羽衣子は、道とは対照的に、コミュニケーションが得意で何事もそつなくこなせるが、突出した「何か」がなく、自分の個性を見つけられずにいる。 
正反対の性格である二人は互いに苦手意識を抱いていて、祖父の遺言で共に工房を引き継ぐことになってからも、衝突が絶えなかった。 
そんなガラス工房に、ある客からの変わった依頼が舞い込む。それは、「ガラスの骨壺が欲しい」というもので――。 

 

・・・・・・

 

こちらも、ほんとに一気に読みました。

 

『ふつう』『みんな同じ』

『へん』「おかしい』

『似ているけれど同じじゃない』

『なんとなく』『だいたい』

『ノリで』『雰囲気で』

『なんででけへんの?』

『なんでわからへんの?』

『特別』『ふつう』

『あたりまえ』

 

刺さるキーワード、考えさせられるキーワードが何度も出てきました。

 

こちらも付箋いっぱい。

その中から(キーワードのことばとは違うけれど)

 

「伝わってないと思うなら、言いかたを変えたらいいねん。なんの工夫もしないくせに『わたしの気持ちわかってくれない』なんて、ただのわがままや。・・・・・・」

同じようならことばが『水を縫う』の中にもあり、ノートに書き写してありました。

私に言われているみたいでした!!

 

ガラスの骨壷とか、手元供養とか

知れたこともよかった。

 

 

 

 

勢いで三冊目

こちらが今一番新しい本

 

 

「タイムマシーンの乗れないぼくたち」

寺地はるな

文藝春秋

2022.2.10初版

 

人知れず抱えている居心地の悪さや寂しさ。 
そんな感情に寄り添い、ふと心が軽くなる瞬間を鮮やかに掬い取る。 
注目の著者が放つ七篇。 

「コードネームは保留」 
楽器店で働く優香は、人知れず“殺し屋”の設定を生きることで、 
味気ない日々をこなしていた。 

「タイムマシンに乗れないぼくたち」 
新しい街に馴染めない「ぼく」は、太古の生物が好きで、博物館が唯一落ち着く場所だった。 
ある日、博物館で“現実逃避”をしているスーツ姿の男性と出会い―― 


「深く息を吸って、」 
息をひそめるように日々を過ごすかつての「きみ」に、私は語りかける。 

「対岸の叔父」 
町いちばんの変わり者、それがぼくの叔父さんだった。 


孤独と「戦う」わけではなく、また「乗り越える」でもなく、 
仲良く手を繋いでとまではいかないけれども、 
孤独とちょうどよい距離を保ちながらともに生きていこうとするような、 
そういう人びとの物語を書きました。 
――寺地はるな 

 
 
・・・・・・・
 
7篇どれもよかっただけに、えっ〜これで終わり?終わっちゃったの?って思い、7篇それぞれ一冊の本で読みたかったなあ〜と思ってしまいました。
 
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寺地はるなさん本一気読み
 
 
三冊とも底辺に流れているのは、一緒かな。
他の本はどうなんだろう?
ちょっとひと息ついたので、他の方の本も読みながら、遡って少しずつ読んでいきたいです。
 
 
 
 
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(容量オーバー?いっぺんに投稿できなかったので)
パート2に続きます。