「あまがえるのぼうけん」
作 たてのひろし
絵 かわしまはるこ
世界文化社
2021.5.5初版
あまがえるのラッタ・チモ・アルノーは森の中へ探検に行くことに。見たことがない世界にはしゃぐ3匹ですが、さまざまな生き物たちに遭遇し・・・。逃げて、隠れてばかりの3匹にとって、”冒険"とは?葛藤しながらも、無邪気に逞しく”いまを生きる”3匹の成長と、明日への希望を描いた物語。
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リ・リアル!!
バレリーナのチュチュみたいなスカートはいたり、蝶ネクタイしたり、帽子かぶったりしているけれど、
夜になって、あまがえる3匹の躍動感、
虫を食べてるところとかすごい!!
森の中の様子、
木に集まる虫たち、やぶきりの描写
そしてひきがえるや、ふくろうみたいなあおばずくが出てきたときは、ほんとたまげた!!
リ・リアル!!
本物こんなに間近に見たことないけど・・
生物として、生きるために
食べたり、食べられたりの世界が、当たり前の世界
その中で生きのびるために
「逃げることも必要」と伝えてくれます。
夕焼けの景色、好き♡
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あとがきより
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生きるために逃げたり隠れたりすることは卑怯でも、臆病でもない。それは生きていくための武器です。なにかを成し遂げることばかり素晴らしい人生というわけではないと思います。
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アマガエルには、私たちが住んでいるような家はありません。今自分がいるところそのものが家ともいえるでしよう。どんなことがあってもけろっとしているアマガエルは、私よりずっと強いです。こう生きればよいなどという答えはどこにもありません。でも、私は、懸命に今を生きるアマガエルの姿見に、こんなふうに生きられたらいいなと思います。
作者 舘野鴻(たてのひろし)さんの
メッセージが込められている絵本です。
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以前
『つちはんみょう』を見たことがあるので、舘野さんが絵を描かれていないのが、以外でした。
でも、かわしまはるこさんも生物画家で、2006年より舘野鴻氏に師事し、昆虫や植物などの観察法や静物画を本格的に学ぶ。とあったので、納得。
師弟関係だったんですね。
では、舘野鴻さんはというと、
幼少期より、熊田千佳慕氏に師事。とあり
熊田千佳慕氏は、どんな画を描かれたかをみると
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大人の塗り絵は、以前高齢者さんたちの施設で活用させていただいていました。
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お写真見るからにハイカラ!
師弟関係が続いて、
生物画家だけではなく
絵本の世界でも
繋いでくださっていたのですね。
なんかすごいなあ〜
ありがたいなあ〜と思います。
舘野鴻さんの作品
こちらがシリーズ一冊目だったんですね。
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