ご紹介したリトさん
生出演のあさイチ見ました。
 
リトさんは葉っぱ切り絵を、おしやべりしながら実演されていました。
 
一つのことをやり出すと、周りが見えなくなり、ミスの繰り返し(弱み)
集中力が持続する(強み)
「弱みを強みに」変換して
葉っぱ切り絵の世界へとつながっていかれました。
短い時間でしたが、あたたかい作品そのままのお人柄が、伝わってきました。
 
 
リトさんの前に出演されていた、
ゆるスポーツ協会の澤田智洋さんのお話も、とても興味深かったです。(今日は澤田さんがメインでしたね)
今のスポーツは、より早く、より高く、より遠くを競うスポーツ。
・澤田さんは運動が苦手だった。運動が苦手な人も楽しめるスポーツを考えた。 全盲の息子さんが生まれたことがきっかけで、福祉関係の方や障害者の方々とお話してわかったことは、
「弱者は発明の母」であること。
・曲がるストローも、最初は寝たきりの人が一人で飲み物を飲めるように開発された(諸説あり)
・チャッカマンも、片手で火をつけられるように発明された(諸説あり)
幼少期から海外を転々とされる。クラスメイトと会話しない透明人間(マイノリティ)の時もあれば、友人たちと音楽でCDを出したり。(自分は変わらないのに、場所が変われば、人間関係も変わる経験)
 
 
ちょうど
「ザード・キッチン」を読み終えたばかり
 
ザード・キッチン
白尾悠 作
河出書房新社
2020.11.20初版
 
アメリカの大学に留学した19歳の尚美は、たどたどしい英語で会話もままならず、友人もできずひとりぼっち。人間関係を諦め勉強に邁進していたある日、偶然言葉を交わした隣室のアンドレアとともに、さまざまなマイノリティが集まる、ある学生食堂(サード・キッチン)に招かれる。性別、人種、LGBT、肌の色、歴史などいろいろな視点から、それに伴う差別。葛藤しながら、もがき苦しみながら道を開いていくおはなし。
 
 
留学での出来事を書かれた本ですが、同じことが、暮らしている身近にもあること。その中で、私自身、ステレオタイプだと痛感しました。(この言葉自体、初めて知りました。マイノリティの時もあったなあと思うけれど、マジョリティの自分自身の無知や無自覚によって、結果的に人を差別していたことも。 
 
 
でも、リトさんの切り絵の葉っぱは、ADHDなのにすごい!とか、だからとか思ったのではなく、アートの世界として、本当に素敵だと思った。
 
まだまだ固い価値観に縛られている自分も痛感していて、それをどうしたらゆるめられるのか?まだよくわからない。最初から○○は△△!と決めつけないことが大切だと思った。あとやっぱり実際に人と会い、その人がどんな方か自分の目で確かめて自分が判断すること。いろいろ考えさせられる一冊でした。